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高校生が見た!次世代に受け継がれるおおたの技術!

更新日:2019年7月24日

 おおた区報7/21号では、若手技術者たちが感じているものづくりの楽しさや、受け継がれる“技”への思いを、高校生が取材する様子を特集しました!
 紙面で紹介しきれなかった取材当日の詳しい様子をお伝えします!

今回協力してくれた六郷工科高等学校のみなさんの紹介
今回協力してくれたのは、都立六郷工科高等学校の原田さん、保科さん、北沢さん、内野さん(左から)

株式会社東開製作所

昭和41年設立。精密板金、プレス加工、機械加工などの各種加工から鍍金、塗装、シルク印刷まで一貫対応が可能。創業者からの教訓は「以和為貴(わをもってとうとしとなす)」。チャレンジ精神を忘れず、新しいことに挑戦し続けている企業です。

製品の紹介
精密さが求められる船舶機器も扱う

インタビューの様子
新しいことに挑戦し続けていることを語る村上社長

新しいことに挑戦しているってどんなことにだろう。そんなことを考えていると、村上社長と高橋さんが出迎えてくださいました。

■半世紀以上の歴史を持つ会社

村上社長

 

 もう半世紀以上、今年で63年目になりました。昭和の時代は自動車部品を作っていましたが、今はいろいろなものを作っています。通常でも120種類くらいの品物を手がけています。高橋君も20歳の時に来てくれて、もう5年経っています。年月はあっという間で、いつの間にか頼りになる存在に成長してくれていました。

■高橋さんが入社するまで

原田さん


東開製作所に入ったきっかけはなんですか?

高橋さん

 

 もともと自分は18歳で秋田から東京に来て、別の会社で働いていたんです。ふとしたきっかけで転職を考えた時に、身内が製造業を営んでいたことを思い出し、挑戦することを決めました。

インタビューの様子
未経験でもやる気次第で挑戦できるものづくり!

高橋さんの作業している様子
油圧プレス加工を行う高橋さん

■仕事の大変さと、培われる職人プライド

保科さん


この仕事を始めて5年で一番大変だったことはなんですか?

高橋さん

 

 鉄、アルミ、ステンレスなど材質がいろいろあるなかで、例えばベンダー(ものを曲げる作業)でも材質によって曲がり方が違う。いろんな曲がり方があるので、それを見分けるのが大変ですね。

保科さん


どんなところが大変なんですか?

高橋さん

 

 単純な四角ではなく段になっているなど、複雑に曲げる加工はやっぱり大変です。ここを先に曲げちゃうとここちょっと曲がらないなあだとか、逆にこっちを先に曲げる方が後から曲げるより楽かなっていうのを、図面とにらめっこしながら探すのがちょっと大変ですね。失敗を重ねながら日々勉強しています。

図面を眺める高橋さん
図面とにらめっこしながら思考を巡らす

保科さん


技術者として誰にも負けないって思うものはありますか?

高橋さん

 

 自分がメインで動かしているNCタレットパンチという機械があるんですが、その型を交換するスピードには自信があります。毎日動かしているものなので、何十種類とあるのですが、棚に配置されている位置だとかも身体が全部覚えています。
 また、モノがキレイに仕上がったときは大きな達成感がありますね。

型の写真
何十種類もある型

電車に使われている部品を紹介する高橋さん
電車の部品にも使われている

ベンダー加工を行う高橋さん
材質によって曲げ方が違う

高橋さんが保科さんと原田さんに加工したものを見せている様子
キレイに曲げるには高度な技術が必要

■会社の雰囲気は

保科さん


御社の教訓は「以和為貴(わをもってとうとしとなす)」ですが職場の雰囲気ってどうですか?

高橋さん

 

 毎朝、集まって打ち合わせしたりもしますし、毎週金曜日には社員全員で集まって全体ミーティングもしています。
 先輩方はみなさん、話せば人の話をよく聞いてくれて、アドバイスもしてくれるのでありがたいなって思います。

インタビューに真剣な眼差しの保科さん、原田さん

インタビューメモの写真

■どうやって技術を受け継いでいる?

原田さん

 

 先輩方から言われて心に残っている言葉とか、仕事をする上で気を付けていることとかありますか?

高橋さん

 

 やっぱり入った当初は右も左もわからなかったので、逐一、ほんとバリ処理(金属の加工時に発生する不要な突起を研磨する作業)一つやるたびにこれで大丈夫ですかと聞いていました。
 最初にお手本を見せてもらって、それに近づけるようにやっているのは昔も今も気を付けていることですね。

原田さん


現場で見て学ぶことが多いんですね。

高橋さん

 

 そうですね。やはりマニュアル化はされていないこともあるので、今度は自分が人に説明できるような立ち位置になれればいいと思って今はやっています。

村上社長

 

 私たちの時代は見て覚えろという時代でしたからありがたいです。うちには教育訓練書があるので、それぞれの現場に作業手順書は貼ってあります。だけどやっぱり実際にはそれだけでは読み取れないものがあるんですよね。作業手順書に書かれていない部分の工夫もいっぱいあるってことなので、そこらへんはしっかりとお手本を見せてもらった中で、作業手順書を守りながら工夫してもらうっていう形ですかね。

インタビューの様子
いろんな種類の製品を手がけている

仕上がりのチェックをしている高橋さん
仕上がりのチェック。キレイにできると嬉しい

■これから挑戦したいことは?

原田さん


これからチャレンジしていきたいことってありますか?

高橋さん


 まだ僕自身ができないことをできるようになりたい。例えば、溶接なんかはまだ僕は基礎中の基礎までしかできないので、それをさらに応用できるようなレベルまでになって、いずれは新しい人も入ってくるわけじゃないですか。そういう人たちにどんどん教えられる人になりたいなって思います。

■高校生へメッセージ

保科さん


今の僕たちにこれだけはやっておいた方がいいというようなことはありますか?

高橋さん


  ”今”を大切にしてほしい。若いうちにはいくらでも取り返しはつくと思います。後悔するくらいなら、どんどんいろんなことに挑戦していってほしいと思います!

集合写真
村上社長、高橋さん、ありがとうございました!

 優しく丁寧に答えてくださった高橋さん。こんな先輩がいたら働きやすいだろうな、想像を遥かに超えた工場の機械に驚きだった、と4名は口々に話していました。

有限会社エステー精工

平成元年設立。加工製品は印刷機に使われるカムシャフトや医療機器、携帯電話関連の部品など多数。旋盤・フライス・矯正・研磨など一連の製作工程を自社内で一貫して行える体制を確立しており、鉄の部品加工を得意とする。会社のモットーは「従業員を幸せにする会社」です。

製品の紹介
特殊印刷に使われる偏心シャフト

佐川専務が説明している様子
小さい製品から大きいものまで多種多様

お出迎えしてくださったのは佐川専務。

■何をつくっているどんな会社?

佐川専務


 うちは丸棒加工のスペシャリスト集団です。メインは丸いものの加工をやっています。その中でも得意としているのが“円筒研削”です。名前のとおり丸いものを研削して、最後精度を出していくっていうのを得意としています。従業員の中にはベテランの職人さんでなんと84歳の方もいます。全然休みません!パワフルです。うちは定年がないので腕を持っていれば、とことん働けます。

■若手の3名。どんな作業を担当している?

次藤さん、高井さん、明石さんの紹介
2年目の次藤さん、3年目の高井さん、5年目の明石さん(左から)

明石さん


 研磨作業が僕の担当で、カムシャフトも最後に磨きという作業が最終的な行程であるんですけど、それを主に次藤君が。NCの段取りだとか加工を高井君が担当してくれています。主な担当は決まっていますが、必要に応じてそれぞれフォローし合いながら仕事をしています。

■求められるのは1/1000mmの精度

北沢さん


大変な作業はなんですか?

明石さん

 研磨作業っていうのは、最終的な行程です。普通だったら1mmとかそういう単位でモノって長さが決まっていると思われると思いますが、ここで求められている精度は1/1000mm程の精度になるため、寸法を求められたとおりに仕上げることには気を遣います。目で見るとまっすぐ見えるんですけど、機械に取り付けていざ研磨してみると、右と左とでは実はこう傾きが出てきたり。そういうところをまっすぐに直しつつ、寸法を出さなきゃいけないってところが一番難しいかなって思います。

インタビューの様子
工場の熱気に包まれてのインタビュー

加工している様子
ちょっとした角度や力の入れ具合を加減して精度を高める

■リードタイムを意識して得られる達成感

内野さん


 仕事をやっていて、充実感とか達成感とかそういったものを得られるのはどういう瞬間ですか?

明石さん


 自分が今までやってきた技術を結集させてなんとか製品を仕上げてミスなく期間内に納められた時には一番達成感がありますね。毎回毎回ちゃんと納品することは当たり前ですが、その都度安心しますし、達成感はありますね。毎回リードタイムを意識しています。

佐川専務


 リードタイムってみなさんわかりますか?どのくらいの時間で作れるかってすごく大切なことです。その時間をなるべく短縮することで利益を出すことができる。これをみんな意識して、もっと早くできる、もっとキレイにできるってことを工夫し、考えてやってくれています。

内野さん


どんなことを考えながら作業していますか?

次藤さん


 ひたすら目の前のことに集中してひたむきに磨いています。奥が深いものづくりは自分との闘いです。

明石さんの作業風景
円筒研削時の集中力は周りが声を掛けられないほど

加工の様子
加工には巧みな技術を要する

■ベテラン職人さんとのコミュニケーション

内野さん


職場の雰囲気が良さそうだなって思うんですけど、ベテラン職人さんともよくお話されますか?

明石さん


 そうですね。状況に応じてベテラン職人の方がマンツーマンで指導してくれます。聞けばわかりやすく返してくれますし、聞いていないことでも丁寧に教えてくれます。みなさん自分で培ってきた技術なので、その腕に価値があると思うんですよね。そういうものを教えてもらっているわけですから、聞く側としてもしっかりメモに取って、聞き返すことがないように心がけています。わからないというのがない状態で仕事ができていることはすごくありがたいです。

明石さんが北沢さん、内野さんに説明している様子

■今の仕事に対する思い

内野さん


この仕事をしていてよかったと思ったことはなんですか?

明石さん


 もともと父親がものづくりの仕事をしていました。実際に勉強していって初めて父親の仕事への理解が深まりましたね。自分もやることで父がやってきたことの大変さもわかって、会話も増えて。そういうところもよかったなあと思いますね。

高井さん


 毎日楽しくできるってことはありがたいです。ものづくりは僕の趣味でもあるんで、それを仕事にできてなおかつ毎日が充実してるっていうのは良いことだなあって思います。

北沢さん


入社した時はどんな気持ちでしたか?

明石さん


 インターンでここで働いた時に、雰囲気がよくてこの会社に決めました。だから正式にこの会社で働けることになったときは、あの時お世話になった方々と一緒に働けるんだなあという嬉しさや、社会人として働けるんだなあという嬉しい気持ちがありました。

次藤さんが磨いている様子
1週間に350本ほど磨く

次藤さんの作業を見ている北沢さんと内野さん
磨きの作業を間近で見学

■高校生へメッセージ

北沢さん


高校生のうちにやっておいた方がいいことはありますか?

明石さん


 興味を広げることです。その中から自分はこれが好きとか、これ頑張れそうとかいうものを徐々に試していったら良いと思います。そして一番はそれを仕事にできたら良いと思います。興味を広げることは将来の可能性を広げることにつながります。遊びからも学べることはたくさんあると思うので、なるべく知識・見聞をいろんなところに広めていってもらえば一番良いんじゃないかなと思います!がんばってください!

集合写真
エステー精工のみなさんありがとうございました!

取材を終えて

 大田区の産業は高度な技術、それを受け継いでいる若者、そしてそれをサポートするベテラン職人、そうした体制をつくる社長、みなさんの力により支えられていることを改めて感じる取材となりました。
 若手技術者のみなさんのキラキラ働く姿が印象的で、高校生のみなさんも仕事に真剣に取り組む様子に感動していました。

関連情報

産業振興

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電話:03-5744-1132
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