
東京都や東京商工会議所等から受賞された方々(団体)のご紹介
更新日:2012年12月11日
受賞者の皆さま おめでとうございます!
大田区の工業や商業に携わる方々が、東京都やその他関係団体から事業の功績を称えられ輝かしい賞を受賞されています。
平成24年度の受賞者をご紹介します。
他に受賞情報がありましたら掲載させていただきますので、下記「お問い合わせ」までご連絡ください。
下表の受賞名をクリックすると各受賞項目に移動します。
- 受賞一覧
大森柳本通り商店街振興組合
東亜硝子工芸株式会社 鍋谷 馨 氏
ダイヤ精機株式会社 株式会社三信製機
長崎 大樹氏 松岡 史隆氏 荒川 卓也氏 畑田 啓介氏 高橋 輝雄氏
有限会社安久工機 代表取締役社長 田中 隆 氏
ジオ・サーチ株式会社
ダイヤ精機株式会社
諏訪貴子 氏(ダイヤ精機株式会社 代表取締役社長)
「第8回 東京商店街グランプリ」準グランプリ受賞
大森柳本通り商店街振興組合 (理事長 佐藤 一男 氏)
大森柳本通り商店街振興組合の皆さん
- 東京商店街グランプリとは
商店街の優れた取組みを表彰・紹介することにより、他の商店街へも普及させ、さらに優れた事業に取組んでもらうためのものです。また、都民の方にも商店街の取りくみを知ってもらい、あらためて商店街の役割や魅力を見直してもらうために、平成17年にスタートしました。
- 受賞理由
商店街の空き店舗を活動拠点として、被災地支援組織や地域の高齢者支援団体と連携して活動しました。「商人が商人を支援する」というコンセプトを掲げ、被災地に商売道具を提供したり、空き店舗で「石巻マルシェ」と称して、石巻の物産を販売したりしました。
また、高齢者支援団体の「おおた見守りネットワーク」と連携して、高齢者への読み聞かせやPC教室、公園美化、体操などを定期開催し、世代間のコミュニティの場を創出したり、若手店主の新規出店を支援する空き店舗情報の提供、商店街ツアーなどを実施しました。
商店や商人同士の被災地との連携をきかっけに、一過性の支援ではなく長期継続できる取組みに発展させてきました。「商店街サポーター」制度など、地域コミュニティやボランティア等の力をうまく活用して、「地域の活性化」につなげている点が高く評価されました。
- 授賞式
平成24年11月14日(火曜日)午後4時から
秋葉原コンベンションホール
二次審査を通過した5団体のうち、グランプリ1団体、準グランプリ1団体、優秀賞3団体が選ばれました。
東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞 受賞
東亜硝子工芸株式会社の鍋谷さん
東亜硝子工芸株式会社 鍋谷 馨 氏(ガラス研ま工)
- 東京マイスターとは
・ 東京都優秀技能者表彰。
・ 都内に勤務する技能者のうち、極めて優れた技能を持ち、他の技能者の模範と認められる方々を知事が認定するもの。
・ 中小企業における技能者の育成等を図るとともに、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の社会的地位及び技能水準の向上を図ることを目的として、毎年実施。
- 推薦(表彰)理由
・ ガラスの加工研磨に関する卓越した技術力をもち、特に切子の手磨きについて高い評価を得ている。
・ 蒲田切子は本年、観光庁主催コンテストで「
・ 当人が開発した加工機による瓶の口元の中仕上げ研磨は、100分の1の精度を保つ。
・ 工場を開放して一般に切子体験教室を開くなど、人材育成にも大いに貢献している。
東京都 中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞「奨励賞」受賞
- 中小企業ものづくり人材育成知事賞とは
東京都では、平成16年度より優秀な技能者の育成と技能継承に取り組んでいる都内の中小企業等で、特に成果をあげた中小企業とに対して、「東京都中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞」を贈呈しています。この表彰制度は、中小企業等における技能者の人材育成と地位の向上を図ることにより、東京の産業の活性化と競争力のある東京のモノづくり産業を築くことを目的としています。
- 受賞企業について
平成24年度「東京都中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞」の受賞企業について、審査会による調書審査と訪問審査のうえ、大賞1社、奨励賞3社を決定しました。奨励賞3社のうち2社が大田区企業です。
ダイヤ精機株式会社 《金属加工業》 従業員40名
ダイヤ精機の諏訪社長
- 受賞理由
・社員の目標管理のため「チャレンジシート」を活用し、職場長の会議において
個々のレベルの評価を行い、年2回社長が全員面接、目標設定、査定を実施している。
・新入社員育成のためのきめ細かな独自の育成プログラムがある。1人1人の生活相談係を決定、1ヶ月の交換日記の実施、3ヶ月までの変化のある経験、その後QC発表をさせるなどの取組をしている。
・若手の人材確保のためのプロジェクトチームを結成し、(1)若者の意識調査 (2)工業フェア出展 (3)若者とのマッチングフェア (4)パンフレット、ホームページの変更を実施し、若手就職希望者を増やす取組をしている。
株式会社三信精機 《精密機械加工及び省力化設備機器開発製造業》 従業員36名
三信精機の渡辺社長
- 受賞理由
・従業員が個人目標を設定し、その達成度を役員・社長が従業員1人1人と面談して評価し、賞与に反映させている。また、ISO9001の基準に基づき個人力量表を整備している。
・高度な職務経験・専門知識を有する社員に対して、定年退職後も継続して後進の育成に従事するための再雇用制度がある。
・デュアルシステムやインターシップとして六郷工科高校の生徒の受入、小学生の職場見学の受入などの幅広い活動を行っている。
・平成23年度に「大田区優工場認定制度」において、「総合部門賞」の「優工場」に認定・表彰されている。
東京都 東京ものづくり若匠(わかたくみ)(東京プレマイスター)受賞
- 東京ものづくり若匠とは
自己の技能に対する研鑽が見込まれ、かつ後進の指導育成に尽力できる者に対して東京都が付与する称号です。
東京都では、東京のものづくりにおける技能を強化し、製造業の発展を図るため、高度な技術を持つ指導者が中堅青年技能者に技能を継承する「東京ものづくり名工塾」を実施しています。「東京ものづくり名工塾」に入塾し、優秀な成績で終了された方には、「東京ものづくり若匠(東京プレマイスター)」の称号が付与されます。
- 受賞者について
平成24年度「東京ものづくり若匠(東京プレマイスター)」受賞者は26名、
うち5名が大田区の企業に所属している方です。
氏名 | コース | 所属 | 東京ものづくり名工塾 |
---|---|---|---|
長崎 大樹 | 汎用旋盤 | 株式会社南武 | 大田 |
松岡 史隆 | 汎用旋盤 | 株式会社北嶋絞製作所 | 大田 |
荒川 卓也 | 汎用フライス盤 | 株式会社伊和起ゲージ | 大田 |
畑田 啓介 | 汎用フライス盤 | 共和工業株式会社 | 大田 |
高橋 輝雄 | 溶接 | 株式会社北嶋絞製作所 | 城東 |
表彰式
東京ものづくり名工塾大田校の皆さん
東京都福祉のまちづくり功労者に対する知事感謝状受賞
有限会社安久工機 代表取締役社長 田中 隆 氏
- 福祉のまちづくり功労者とは
東京都は、だれもが多様な個性を尊重しながら、心優しく、相互に支え合っていける社会の構築を目指しています。こうした社会の実現を図るための方策の一環として、東京都の福祉のまちづくりの推進について顕著な功績のあった個人または団体に知事感謝状を贈呈することにより、福祉のまちづくりの取組の普及を図っています。
- 功績概要
視覚障害者のための触図作成用筆記具「触図筆ペン」を開発しました。「触図筆ペン」は、蜜ろうをペン先からにじみ出させて線を盛り上がらせることで、触れて確認できる立体的な線が描ける仕組みになっています。
開発のきっかけは、香川県立盲学校で美術を教える栗田晃宜先生からの、「筆先から溶かした蜜蝋が出る絵筆を作ってもらえませんか?」のメールから始まりました。
困っている人を見たら放っておけない性格を先代から譲り受けた田中社長は、栗田先生と数百通に及ぶメールを交わしながら開発を始めました。
これまでにあった類似の器具と違い、線の太さの調整が可能で、絵筆のような感覚で描くことができます。また、蜜ろうは短時間で固まるため、触れて確認しながら描くことができます。専用の紙も必要なく、固まった蜜ろうは削り取って消すことができます。
平成16年から開発を始め、試行錯誤を経て、今年の10月に製品化されました。視覚障害者が自ら絵や文字を描くことの楽しみを感じることに役立っています。
受賞者を代表してインタビューに答える田中さん
視覚障がい者用筆記用具
東京都ベンチャー技術大賞「特別賞」受賞
ジオ・サーチ株式会社
- ベンチャー技術大賞とは
ベンチャースピリットに富む中小企業が開発した、革新的で将来性のある製品・技術を表彰することにより、東京の産業の活性化と雇用の創出を図ることを目的とした制度です。
2012年は、123件の応募があり、その中から優れた技術や製品8件が選ばれまれました。
- 受賞製品
高速・高精度道路スキャナー「スケルカ」
- 特徴
- 高解像度マイクロ波装置を高密度に配置
- 道路下の空洞、橋梁の劣化箇所などの危険箇所や埋設物箇所を正確・迅速に特定
- 路面写真映像を同時に撮影して、写真つきカルテとして報告
- 時速60キロメートルで走行する車両で調査するため、交通規制が不要
東京商工会議所 第10回勇気ある経営大賞「優秀賞」受賞
ダイヤ精機株式会社
- 勇気ある経営大賞とは
「勇気ある経営大賞」は、東京商工会議所が、厳しい経営環境の中で勇気ある挑戦をしている中小企業またはグループ(以下、企業)を顕彰する制度です。
革新的あるいは創造的な技術・技能やアイデア、経営手法等により、独自性のある製品・サービスを生み出している企業を顕彰いたします。併せて、その活動を広くPRすることで、後に続く企業に目標と勇気を与え、ひいては経済の活性化に資することを目的としています。
- 授賞理由
・先代創業者の急逝により専業主婦の立場から事業承継した後、社員の反対を受けながらも3ヵ年計画の経営改革を断行。社長のリーダーシップによって改革は社員一丸の取り組みとなり、「新生ダイヤ」が誕生。今日における自社独自の技術力と、対応力のさらなる強化のための礎を築きあげたこと。
・リーマンショックの余波による休業状態時に、大手顧客からの請負化を視野に入れた技術者派遣の依頼に対し、社員のモチベーションダウンリスクがありながらも他の応援企業よりも若いチーム編成で対応。その結果、請負化を唯一実現させ、大手顧客との信頼関係の強化と技術の共有化を可能としたこと。
日経BP社 日経WOMAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013「大賞」受賞
諏訪 貴子氏(ダイヤ精機株式会社 代表取締役)
- ウーマン・オブ・ザ・イヤーとは
日経BP社は、20から30代の働く女性を対象にした月刊誌「日経WOMAN」を発行しています。
「日経WOMAN」では、その年に目覚ましい活躍を遂げたビジネスウーマンを表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」というアワードを平成11年から実施し今回で14回目となります。
今年は、諏訪社長以外には、大企業の社員から若手起業家まで、20代から50代の女性9人を表彰しました。
- 受賞理由
円高・不況の波に押され日本の製造業が危機に陥る中、町工場が集積する東京・大田区で、先代の逝去を機に2代目社長として経営手腕を発揮。ITによる生産効率化や熟練技術の継承、若手の育成など、町工場が抱える課題に挑み、次々に解決していること。
また、リーマンショックも乗り越え、現在は高付加価値のマスターゲージを主力とすることで増収増益を維持。自社の経営改善だけでなく、周辺の町工場にも経営ノウハウを情報提供するとともに、経済産業省の審議会などの場でも、中小製造業の経営者の立場として積極的に発信されている。日本企業の9割以上を占める小規模企業の立場で発信力を持ち、ともに勝ち残っていこうとする姿勢に、高いリーダーシップや社会貢献性があるという点で、今年、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の大賞を授与することとした。


