
新型コロナウイルス感染症に関するよくあるお問合せ
更新日:2020年6月26日
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よくあるお問合せ(出典:厚生労働省ホームページを改編)
- Q2 感染を予防するために注意することはありますか?心配な場合には、どのように対応すればよいですか?
- Q3 家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に、家庭でどんなことに注意すればよいでしょうか?
- Q4 熱や咳があります。どうしたらよいでしょうか?
- Q5 「PCR検査がしたくても、受けられない」、「日本のPCRの実施件数が諸外国と比べて少ない」との指摘がありますがどうなっているのですか?
- Q6 「新しい生活様式」を実践しつつ、熱中症を予防するにはどうすればいいですか。
Q1 新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか?
一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。(WHOは、一般に、5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛まつ(約3,000個)が飛ぶと報告しています。)
「飛沫感染」とは: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。
「接触感染」とは: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染することを言います。WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。
Q2 感染を予防するために注意することはありますか?心配な場合には、どのように対応すればよいですか?
感染を予防するためには、基本的な感染予防の実施や不要不急の外出の自粛、「3つの密」を避けること等が重要です。
これまでに国内で感染が確認された方のうち重症、軽症に関わらず約80%の方は、他の人に感染させていない一方で、一定の条件を満たす場所において、一人の感染者が複数人に感染させた事例が報告されています。
集団感染が生じた場の共通点を踏まえると、特に、
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)
という3つの条件のある場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。
また、これ以外の場であっても、人混みや近距離での会話、特に大きな声を出すことや歌うことにはリスクが存在すると考えられています。
激しい呼気や大きな声を伴う運動についても感染リスクがある可能性が指摘されています。
多くの場合、ライブハウス、スポーツジム、医療機関、さらに最近になって繁華街の接待を伴う飲食店等におけるクラスターでの感染拡大が指摘されています。
なお、本年4月から、望まない受動喫煙を防止するための改正健康増進法が全面施行され、原則屋内禁煙となっています。
事業者は、屋外喫煙所や屋内の喫煙専用室を設けることも可能ですが、これらの場所では距離が近づかざるを得ない場合があるため、会話や、携帯電話による通話を慎むようお願いします。
新型コロナウイルス感染症は、一般的な状況における感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染ですが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。
また、無症状の者からの感染の可能性も指摘されており、油断は禁物です。
人と人との距離をとること(Social distancing; 社会的距離)、
外出時はマスクを着用する、
家の中でも咳エチケットを心がける、
さらに家やオフィスの換気を十分にする、
十分な睡眠などで自己の健康管理をしっかりすることで、
自己のみならず、他人への感染を回避するとともに、他人に感染させないように徹底することが必要です。
これらの状況を踏まえ、「3つの密」の回避、マスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の励行などをお願いします。
Q3 家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に、家庭でどんなことに注意すればよいでしょうか?
ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、同居されているご家族は以下の8点にご注意ください。
ご本人は外出を避けてください。
ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出を避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。
(1)部屋を分けましょう
個室にしましょう。食事や寝るときも別室としてください。
子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
(2)感染が疑われる家族のお世話はできるだけ限られた方で。
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などが、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けてください。
(3)マスクをつけましょう
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
マスクの表面には触れないようにしてください。
マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗ってください(アルコール手指消毒剤でも可)。
マスクが汚れたときは、新しい清潔な乾燥マスクと交換してください。
マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆いましょう。
(4)こまめに手を洗いましょう
こまめに石鹸で手を洗いましょう。
アルコール消毒をしましょう。
洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
(5)換気をしましょう
部屋は定期的に換気してください。
共有スペースや他の部屋も窓を開けましょう。
(6)手で触れる共有部分を消毒しましょう
物に付着したウイルスはしばらく生存します。
ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
(注釈1)家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25ミリリットル)になるように調整してください。
トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。
感染が疑われる家族の使用したものを分けて洗う必要はありません。
洗浄前のものを共有しないようにしてください。
特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共有しないように注意してください。
(7)汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
(注釈1)糞便からウイルスが検出されることがあります。
(8)ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てください。
その後は直ちに手を石鹸で洗いましょう。
ご家庭内でご注意いただきたいこと8つのポイント(PDF:980KB)
Q4 熱や咳があります。どうしたらよいでしょうか?
発熱などのかぜ症状がある場合は、仕事や学校を休んでいただき、外出は控えてください。
休んでいただくことはご本人のためにもなりますし、感染拡大の防止にもつながる大切な行動です。
そのためには、企業、社会全体における理解が必要です。
厚生労働省と関係省庁は、従業員の方々が休みやすい環境整備が大切と考え、労使団体や企業にその整備にご協力いただくようお願いしています。
咳などの症状がある方は、咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他者に病気をうつす可能性がありますので、咳エチケットを行ってください。
帰国者・接触者相談センター等にご相談いただく際の目安として、少なくとも以下の条件に当てはまる方は、すぐにご相談ください。
・息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
・重症化しやすい方((注釈1))で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
(注釈1)高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方
・上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)
大田区新型コロナ受診相談窓口(帰国者・接触者電話相談センター)
Q5 「PCR検査がしたくても、受けられない」、「日本のPCRの実施件数が諸外国と比べて少ない」との指摘がありますがどうなっているのですか?
日本のPCR検査は、これまで、クラスターや重症化リスクの高い方々を優先してきたため、検査数に占める陽性者の割合(陽性率)が高いことが見込まれていましたが、これまでのところ、米英と比較してみると、日本の陽性率は十分に低い水準です(日本:約6%、米国:約17%、英国:約27%)。
また、死亡者数も諸外国よりも少なくなっていますので、潜在的な感染者を捕捉できていないということはないと言えます。
軽症者からの感染拡大リスクや検査の遅れによる死亡例の発生等に対応するため、検査能力を拡充し1日20,000件を目指し、現在約16,000件の検査能力を確保しています。
実施件数についても、徐々に増加しており、曜日による変化はあるものの、多い日は1日9,000件を超える検査を実施しています(5月4日時点の情報)。
しかし、PCR検査の人口10万人当たりの実施件数は、諸外国と比較して少ない状況にあり、実施件数を増やしていくことが課題であることは事実です。
PCR検査の実施件数が増加しない原因として、
・相談を受けて検査につなぐ機能を担っていた保健所が、業務過多になっていること
・検体採取の際のマスク、防護服などの準備や、採取後の検体搬送について、人材や資材が不足してしまうこと
等が指摘されています。
これらを改善するため、
・PCR検査に医療保険を適応し、民間検査機関等を活用した検査を可能とする
・地域医師会等の協力を得て集中的に検査を実施する「地域外来・検査センター」を設置する(東京都や神奈川県などで実施)
・人材不足に対応するため、帰国者・接触者外来への医療従事者の派遣を促進し、歯科医師にも検体採取をご協力いただく
・大型テントやプレハブ施設を使った、いわゆるドライブスルー方式やウォークスルー方式による効率的な診療・検査を進める
・事前の抗原検査を導入して、PCR検査の省略を可能とする
・迅速検査機器を導入して、検査1件当たりのスピードを上げる
といった取組が行われており、国としてもこれらの取組を更に推進しています。
また、新型コロナウイルス感染症の診断のためのPCR検査は、これまでは主に「鼻咽腔ぬぐい液」を用いていました。検証の結果、「唾液」を用いた場合でも、発症から9日以内であれば、これまでの方法と同等の精度が確認されました。このため、6月2日から、発症から9日以内の方には、唾液によるPCR 検査も可能としました。これまでの方法に比べ、患者の負担も、検体採取機関の感染防御の負担も、大幅に軽減されると見込んでいます。
一方で、PCR検査は、偽陰性の可能性もあるため、陰性だからといって安心できるものではなく、感染不安の解消に資するものではありません。検査は、医師の判断のもとで、必要な医療を提供し、重症化を防ぐことが主たる目的となります。
今後も、医師が必要と判断した方が、PCR検査を確実に受けることができるよう、あらゆる取組を進めていきます。
Q6 「新しい生活様式」を実践しつつ、熱中症を予防するにはどうすればいいですか。
暑い時や運動・活動の際、人は皮膚から熱を逃し、汗をかくことで、体温の上昇を抑えています。熱中症は、こうした体温調節のバランスが崩れ、体に熱がたまることで起こります。
「新しい生活様式」は、新型コロナウイルス感染症の予防に有効ですが、夏場に実践する際には、熱中症対策にも留意が必要です。
暑さを避け、水分を取るなどの「熱中症対策」と、マスク、換気などの「新しい生活様式」を両立しましょう。
【熱中症について】
・熱中症の発症には、高温、多湿、風通しが悪い、激しい運動、厚着など様々な要因が関係。
・特に高齢者、子ども、障害者は熱中症になりやすい。
・熱中症による死亡者の発生は、真夏日(30℃以上)から増加。
・死亡者の約8割が高齢者。
・猛暑日(35度以上)では特に注意。高齢者を中心に、死亡者が急激に増加。
・高齢者の救急搬送の半数以上は「室内で」発生。若い世代は作業、運動中に注意。
・30度以上でなくても要注意。
⇒梅雨の晴れ間や、梅雨明け(身体が暑さに慣れていない。湿度が高い。)
⇒熱帯夜(25度以上)(夜でも熱が皮膚から逃げず、体温が下がらなくなる。)
(1) マスクの着用について
マスクを着用していない場合と比べ、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度の上昇など、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高まるので、屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
【実践例】
電車やスーパーなどの屋内でマスクをつけて、そのまま「高温多湿」な屋外に移動することがあると思います。気がつかないまま、マスクをつけて歩き続けると、熱中症のリスクが高まります。
したがって、そのように屋外に移動した際には、十分な対人距離を確保の上、マスクをはずしましょう。
使用後のマスクは汚染している可能性があるので、なるべく触らず、紐の部分を持って外し、ポケットに直接入れず、ビニール袋などに入れましょう。
マスクを着用している間は、以下の点にご注意ください。
・強い負荷の運動は避けてください。
・水分を摂る回数が、気づかないうちに減ることがあります。のどが渇いていなくても、こまめな水分補給を心がけましょう。
・周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
また、マスクの有無にかかわらず、外出時は日陰での休息や、涼しい服装を心がけ、日傘や帽子を活用しましょう。
(2)エアコンの使用について
部屋の温度・湿度が高くなると、熱中症の危険性が高まります。熱中症予防のためにはエアコンや扇風機等の活用が有効です。
ただし、一般的な家庭用エアコンは、室内の空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルスを含む微粒子等を室外に排出するためには、冷房時でもこまめに換気を行い、部屋の空気を入れ替える必要があります。
室内温度が大きく上がらないよう注意しながら、定期的な換気を行いましょう。
【実践例】
例えばドアと窓を開放するなど、2か所を開け放って下さい。1か所のみの開放よりも、対角線上にあるドアや窓を開放すると効率的な換気ができます。また、窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置すると効果的です。
エアコン使用中に換気を行うと、一時的に室内温度が高くなってしまいます。以下の点に気をつけながら、使用して下さい。換気の際にエアコンを止める必要はありません。
1.扇風機や換気扇の併用により、短時間で効率的な換気ができます。
2.換気後、エアコンの温度設定をこまめに再設定してください。
3.ドアや窓を長時間、開放したままにしないようにしてください。(注釈1)
(注釈1)外の湿度が80%以上の場合、長時間開放のままでエアコンを運転すると室内機に露が付き、家財などをぬらし、汚損の原因になることがあります。
(3) 涼しい場所への移動について
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。一方で、人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合もあると思います。その際は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。
(4) 日頃の健康管理について
「新しい生活様式」では、毎朝など、定時の体温測定、健康チェックをお願いしています。これらは、熱中症予防にも有効です。平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくこともできます。日ごろからご自身の身体を知り、健康管理を充実させてください。また、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
(参考)「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント(PDF:577KB)
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