
地域力推進会議での松原区長あいさつ(平成24年2月1日)
更新日:2012年2月2日
地域力推進会議での松原区長あいさつ(平成24年2月1日)
委員の皆様おはようございます。本年1回目の地域力推進会議でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2月に入り、例年であれば梅の見ごろの時期でございますが、今年は寒い日が続いたせいか池上梅園では早咲きの梅が1本、咲き始めたところでございます。つぼみもかたく、「何分咲き」と言える程ではないようで、梅の見ごろは2月中旬頃になりそうです。
会場の壁に、1月30日の池上梅園の梅の写真をご用意しておりますので、お帰りの際にご覧いただければと思います。
それでは、区政のご報告をさせていただきます。
1 平成24年第1回区議会定例会について
平成24年第1回区議会定例会が2月23日から3月27日までの会期で開催される予定でございます。平成24年度各会計予算案、条例案などを提出する予定で準備を進めているところでございます。
なお、予算案につきましては、2月15日に新聞社等に対するプレス発表を予定しております。また、区報3月1日号において、予算案の概要を区民の皆様にお示しいたします。
2 羽田空港の国際化とアジアヘッドクォーター特区構想について
羽田空港についてでございますが、一昨年の秋に、32年ぶりに国際化のスタートが切られ、一年あまりが経過しました。羽田空港に就航する国際定期便は、1月から新たにドイツのフランクフルトへの直行便が就航するなど、現在世界14都市と結ばれ、今後、益々多くの国々との交流が活発になっていくことと期待しております。今後とも「国際都市おおた」を世界に発信し、にぎわいの創出に向けた取り組みを進めてまいります。
また、空港の沖合展開と再拡張によって生じた空港跡地の土地利用についてでございますが、このたび、東京都が申請していた「アジアヘッドクォーター特区構想」が、国の国際戦略総合特区として指定される運びとなりました。
この特区構想は、グローバル企業のアジア事業統括部門と研究開発拠点の誘致により日本をアジアの中心拠点として復活させることを目指しており、特区エリアのひとつとして、大田区の羽田空港跡地が位置づけられております。
この構想における大田区の役割は、対日投資のワンストップサービスや、海外企業と国内の中小企業とのビジネスマッチングなどの機能を担う拠点施設、産業交流施設を活用していくことです。都内に誘致した海外企業と、大田区が誇る高い技術力を有する中小企業が刺激し合うことで、新技術や新市場の創出につなげてまいりたいと考えております。
本特区構想の一翼を担い、大田区の活性化、そして日本の国際競争力向上に向けて全力を尽くしてまいりますので、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
3 「梅ちゃん先生」を契機とした観光振興・まちおこしについて
冒頭で池上梅園のお話をしましたが、「梅」といえば、NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が4月から放映される予定です。
この「梅ちゃん先生」を契機に大田区の地域活性化を地域一体、オール大田で推進していくため、昨年12月に大田区「梅ちゃん先生」推進委員会が立ち上がりました。私が自ら推進委員長に就任させていただき、地域の方々とともにこの番組を契機とした地域活性化に取り組んでまいります。
昨日(1月31日)、2回目の委員会が開催され、「梅ちゃん先生」の放映と連動した地域PR事業として、観光イベントやシンポジウム、のぼり旗の掲出などを進めていくこととなりました。
大田区蒲田がドラマの舞台ということで、区外からも多くのお客様がお見えになることが予想されます。区民の皆様とともに地域を挙げてしっかりと、おもてなししたいと思っておりますので、ご協力をお願いいたします。
4 メッセージベンチ事業について
昨年7月から募集をスタートしております、メッセージベンチ事業についてご案内いたします。
この事業は、寄付者の思いが刻まれているプレートが付いたベンチを寄付していただくというものです。製作には、「大田の工匠100人」を受賞した職人さんや日本工学院専門学校の学生さんにご協力をいただくなど、地域力を活かした「メイド・イン・大田区」ブランドのベンチとなっております。
おかげさまで、募集から半年が経ち、1個人、2団体の方々から計11基のベンチをご寄付いただき、9つの公園に設置させていただきました。昨年12月には、寄付第1号を記念して東調布公園にて除幕式を行ったところです。
5 成人のつどいの報告について
成人のつどいでございますが、今年は1月9日の成人の日に実施いたしました。区内の新成人の人数は約5,800人で、式には昨年を超える約3,300人の新成人が参加いたしました。会場は、晴れ着姿の新成人の皆さんが懐かしい話に花を咲かせ、非常に盛り上がっておりました。
大田区の成人式は、公募による新成人の運営委員が企画しております。荏原流れ太鼓による歓迎演奏から始まり、女子サッカーの丸山桂里奈選手のインタビュー、地元ダンスサークルのステージなどが披露されました。また、運営委員自らが取材・編集した観光ブースもあり、手作り感のある式でございました。
ご来賓の皆様をはじめ、寒い中お茶と磯辺焼きをご提供いただきました青少年委員の方々、警備などにご協力くださいました警察署の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
6 平成23年度大田区職員防災訓練について
大田区職員防災訓練を1月23日の月曜日に実施しました。
この訓練は、休日、夜間等の勤務時間外に、地震等の災害が発生、又は発生するおそれのある場合における初動態勢の確立等を目的とした「緊急非常配備態勢」についての訓練です。
実際に自宅から徒歩又は自転車により指定場所まで参集し、防災無線で参集状況を報告する情報連絡訓練や施設・設備・備品の点検、役割の確認など基本的な訓練を行ないました。参集場所114箇所に集まった職員は759名、参集率は83.2%でございました。
特に今年度は東日本大震災の教訓を踏まえ、情報伝達手段が制約された状況下で効果的な情報伝達のひとつとして、各避難所に備蓄している災害時特設電話の設置・活用の訓練や、各指定班所において有事の際のマニュアルとなる「応急活動計画」の見直しを行いました。
また、当日は、各自治会・町会長様にもご案内をさせていただき、訓練をご視察いただきました。お忙しい中、誠にありがとうございました。
今後も発災時の初動態勢の確立と初動活動の確保のために、職員の災害時の対応力を一層高められるよう、訓練を実施してまいります。
7 大田区総合防災力強化検討委員会について
防災関連としてもう一つ、大田区総合防災力強化検討委員会についてご報告申し上げます。
昨年3月11日に発生し未曾有の被害をもたらした大震災は、被災地のみならず、区民生活にも多大な影響を与えるなど、大田区にも多くの教訓を投げかけるものでした。
首都直下型地震が現実的な課題となり、東海・東南海・南海連動地震への備えも必要となる今、私たちは、東日本大震災の教訓と一連の対応で培った経験を糧とし、大田区の総合防災力をよりいっそう強化するため、防災対策の抜本的な見直しを行う必要があると考えます。
この危機意識のもと、昨年7月に大田区総合防災力強化検討委員会を設置しました。検討委員会には、区内各分野の皆様に委員としてご参画いただき、明治大学大学院教授の青山委員長を中心に、大田区における災害対応のあり方について様々な角度から議論を深め、今後の方向性を検討していただきました。
さらに、11月以降は、報告書の素案をもとに、パブリックコメントや区民説明会を実施し、より広く区民の皆様のご意見を伺い、その内容を反映して報告書として取りまとめていただいたところです。
お忙しい中、精力的にご審議をいただいた委員の皆様と様々な形でご意見やご提案をお寄せくださいました多くの区民の皆様に心より感謝を申し上げます。
今後は、この報告書を踏まえ、地域力を結集した大田区ならではの防災対策に区民の皆様とともに取り組み、総合防災力の強化に努めてまいります。
8 大田スタジアムのスコアボード全面改修について
大田スタジアムのスコアボード全面改修について、お知らせします。
大田スタジアムは、平成7年のオープン以来、高校野球東京都大会や都市対抗野球大会などの注目度の高い大会をはじめ、区民の皆様によるイベントなども開催され、多くの方々に利用される施設となっております。
このたび、老朽化したスコアボードを全面改修し、3月からは、さらに利用しやすい区民球場となります。LEDランプを使用した表示は、非常に見やすくなり、メッセージや映像を映し出すこともできるようになります。今後も、区民の皆様にスポーツやイベントを楽しんでいただく場として、広くご活用いただけばと思っております。
9 「青少年をめぐる環境浄化強調旬間」について
3月1日から10日までは「青少年をめぐる環境浄化強調旬間」でございますので、旬間中の大田区の取り組みについてご案内申し上げます。
この旬間中は、「青少年をめぐる環境浄化推進委員会」の皆様が中心となって不健全図書・ビデオの販売自粛要請などを推し進めてくださることとなっております。この取り組みも早いもので、23回目となりました。
また、3月4日には、大田区民プラザにおいて、「声掛けて あの子もこの子も 地域の子」をスローガンに「青少年健全育成大会」を予定しております。是非とも多くの区民の皆様にご参加いただきたいと願っております。
昨年の4月には、青少年を取り巻く環境と課題を把握し、今日の状況に対応した青少年の健全育成を進めていくため「青少年健全育成のための大田区行動計画(第5次)」を策定しました。計画策定にあたっては、大田区青少年問題協議会の委員の皆様を始めとした多くの地域の方々よりご意見ご提案をいただきました。ありがとうございました。
大田区では、自治会・町会などの団体や事業者の皆様と共に地域力を向上させ、手を携えながら「子どもたちの笑顔があふれるまち」、「未来を担う健やかなる成長を支えるまち」をつくるよう努めてまいりますので、今後ともご協力をお願い申し上げます。
10 インフルエンザ流行注意報について
最後になりますが、今シーズンのインフルエンザについて、東京都が1月26日に「流行注意報」を発令しました。
大田区においても区内の保育園、幼稚園や小中学校では学級閉鎖が相次いでいます。この流行は、例年の傾向から2月一杯は続くと思われます。
咳が出る場合にはマスクを着用するなど咳エチケットにご配慮いただくとともに、確実な手洗いと十分な休養により感染予防に努めていただきますようお願いいたします。
以上、今月のごあいさつとさせていただきます。


