
地域力推進会議での松原区長あいさつ(平成25年11月7日)
更新日:2013年11月7日
地域力推進会議での松原区長あいさつ(平成25年11月7日)
委員の皆様おはようございます。
このところお天気がすっきりしませんが、本日もご出席ありがとうございます。
1 台風及び水防態勢について
まず、先月発生いたしました台風災害についてでございます。今年は気象が本当に不安定でありまして、夏の猛暑や竜巻の発生に続き10月は台風26号、27号さらに28号と大型の台風が連続して日本に接近いたしました。
大田区内での被害状況ですが、台風26号においては、よう壁の崩れにより4世帯の方が自主避難されたほか、床下・床上浸水がともに1件、そのほか道路冠水、屋根の剥離などの被害も発生いたしましたが、幸いなことに人的被害はありませんでした。また、台風27号は、26号の台風で土砂災害も危ぶまれたため、十分な監視体制をとりましたが、幸いなことに特段の被害はございませんでした。区では、台風の接近に備え水防態勢を整え、区内の雨量の把握、多摩川、呑川の増水監視を行うとともに、防災行政無線、安全・安心メールやツイッターなどを通して区民の皆様に台風に関する注意喚起をさせていただきました。また、まちなみ維持課は監視パトロールを行い、特別出張所は情報収集を行うなど、夜を徹して区内の安全確保に努めました。
また、この度の台風26号では、皆様も報道等でご承知だと思いますが、伊豆大島で10月15日午前8時からの24時間の間に総雨量824ミリメートルを記録し、土石流の発生により、30名以上の方がお亡くなりになり、いまだに行方不明の方も多くおられます。お亡くなりになりました方には、ご冥福をお祈りいたします。改めて、自然災害の恐ろしさを痛感するとともに、住民の生命と安全を守る責任をもっております地方自治体の長としまして、避難勧告・避難指示のタイミングや重要性を重く受け止めているところでございます。
大田区といたしましても東京都や他の区市町村と協力し、建物被害の状況調査等の業務にあたるため、11月4日から区職員を2名を現地に派遣しております。また、区民の皆様から、義援金についてのお問合せをいただいておりますが、昭和61年の伊豆大島大噴火災害で町民を受け入れているつながりもあり、大田区では義援金活動に取り組んでいるところです。本庁舎1階中央受付カウンターや地域振興課、及び各出張所に「伊豆大島台風」義援金ボックスを設置しております。詳細は、後ほど地域振興部長からご説明いたしますが、どうぞご協力くださいますようよろしくお願いいたします。
なお、今回の台風では、区内でも多くの地域の行事が、やむを得ず中止となっております。この日のために準備を進めてくださっていた関係者の方々のご苦労を考えますと、とても残念ですが、人命被害等にはかえられませんので、この度の臨機応変の判断や取組みを今後の活動につなげていただければと思います。
それでは、区政のご報告をさせていただきます。
2 平成25年第3回区議会定例会、及び第4回区議会定例会について
9月18日から10月15日までの会期で第3回区議会定例会が開催されました。本定例会におきまして、平成24年度各会計歳入歳出決算が認定され、平成25年度各会計補正予算案、条例案などについて原案のとおり可決していただきました。また、第4回区議会定例会は11月27日から12月6日までの会期で開催される予定でございます。
3 スポーツ健康都市宣言記念事業 第30回大田区区民スポーツまつりのお礼について
9月のこの会議でご案内をさせていただきましたが、毎年、スポーツを愛する多くの皆様にご参加いただいております大田区区民スポーツまつりを、10月14日の体育の日を中心に、大田区総合体育館ほか区内44会場で開催いたしました。14日は天候にも恵まれ約1万1千名の方にご参加いただきました。今年は第30回の記念として、大田区総合体育館では多摩川鵜の木太鼓の演奏や模擬店の出店により賑わいのある催しになりました。
自治会連合会、青少年対策地区委員会、スポーツ推進委員、青少年委員、区内のスポーツ団体等の皆様のご協力により、大変多くの方にお集まりいただき盛大にイベントを行うことができましたことを心から感謝申し上げます。
今後も子どもたちをはじめ、様々な年代の区民の皆様のスポーツや健康づくりの活動と、交流の輪が広まっていくことを目指してまいります。
4 平成25年度秋の駅前放置自転車クリーンキャンペーンの活動報告について
10月22日火曜日から31日木曜日の10日間、秋の駅前放置自転車クリーンキャンペーンを実施しました。5月に実施した春のキャンペーンに引き続き、自治会・町会、商店会、警察署等、地域の皆様のご協力をいただきまして、区内5つの駅前で啓発活動、自転車等駐車場への誘導、放置自転車の撤去を行いました。本キャンペーンには299名の方にご参加いただきました。ご協力ありがとうございました。5駅で期間中に撤去した自転車及び原動機付き自転車の数は合計880台でございました。
駅前を安全できれいにしていくために、今後も引き続き、地域の皆様や関係機関のご協力を賜りながら放置自転車の削減に取り組んでまいります。
5 児童虐待防止推進月間について
児童虐待防止推進月間についてご案内いたします。
全国的に児童虐待の相談件数は依然として増加しており、報道にもございましたとおり、子どもの生命が奪われるなどの重大な事件が後を絶ちません。児童虐待問題は、社会全体で解決すべき重要な課題の一つです。こうした状況から11月を推進月間と位置づけ、社会的関心の喚起を図っております。大田区では、この時期に合わせ、さまざまな啓発事業を行い、児童虐待防止を目指します。
10月27日日曜日には、「第7回子ども虐待防止オレンジリボンたすきリレー」が行われ、リレーの中継点となる大森スポーツセンターで、初めて乳幼児親子ふれあい応援イベント「みんなでつなげよう!オレンジリボン」を開催しました。地元の民生委員児童委員のご協力もあり、40組150人が参加し、親子のふれあいやランナーを一緒に応援することで、児童虐待防止の理解を深めました。私もふれあいイベントに参加させていただきましたが、会場には幼いこども達のかわいい笑顔があふれておりました。この笑顔を守るため、今後も児童虐待防止や子育て支援に取り組んでまいりますので、引き続き、皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。
6 人権週間講演会について
わが国では12月4日から10日までの一週間を「人権週間」と定めております。
人権の尊重は、わが国憲法の重要な柱の一つであり、民主政治の基本であります。すべての人の人権が尊重される社会を実現するには、一人ひとりが人権についての正しい認識を持つと同時に、相手の人権を尊重することが大切です。最近では、インターネットや携帯サイトなどによる差別やプライバシーの侵害、児童・高齢者・障害のある人に対する虐待、いじめなどの事件が頻発しています。他人への思いやりの心が薄れてきているのではないかと感じられることがございます。
区では、区民の皆様一人ひとりに基本的人権の重要さについて正しい理解と認識を深めていただくために、様々な啓発活動を行っております。今年は、人権週間講演会を12月4日水曜日午後1時45分から大田区民プラザで開催いたします。講師には、女三四郎と呼ばれて女子柔道の存在を広めたソウル五輪銅メダリストの山口 香(やまぐち かおり)さんをお迎えし、「強さは優しさ 柔道から学んだこと」として講演していただきます。多くの方のご来場をお待ちしております。
7 区民と区長との懇談会について
本年も、区民の皆様と直接懇談をすることで、様々な意見を頂戴し、区政に役立てるために、「区民と区長との懇談会」を開催しております。
第1回目は、7月12日に女性を対象として「女性の社会・地域活動への参画」をテーマに、エセナおおたで実施いたしました。第2回目は、8月19日に若者と一般の方を対象として「被災地支援のボランティア活動をとおして考える大田区の防災」をテーマに、消費者生活センターで実施いたしました。
今年度最後の第3回目は12月12日に高齢者を対象として「わたしの健康づくりと生きがい」をテーマに嶺町集会室で実施いたします。高齢者の方々の健康意識が年々上昇しているのを受けて、昨年3月に策定した「大田区スポーツ推進計画」の中でも、高齢者の方々の生きがいや健康を目指したスポーツ活動の拡充や取組みの促進を定めております。地域で元気に活躍する高齢者の方々と、健康でいきいきと生活するために工夫していることなどについて、懇談していきたいと思います。年末の何かと忙しい時期ではありますが、できるだけ多くの高齢者の方に参加していただければと存じます。
最後になりますが、深まる秋を五感で楽しむことのできる季節になりました。
今週の日曜日、11月10日日曜日にはスポーツ健康都市宣言記念事業、第2回OTAウォーキングを開催いたします。また、11月16日土曜日、17日日曜日には、恒例のOTAふれあいフェスタも開催されます。ぜひ、ご家族やご友人とご参加いただき、秋の一日を楽しんでいただければと思っております。
以上、今月のあいさつとさせていただきます。


