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地域力・国際都市 おおた


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新年のごあいさつ

更新日:2019年1月4日

区民のみなさま、新年あけましておめでとうございます。

 年頭にあたり、区民の皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのことと存じます。
 また、年末年始の休日の中、お仕事に従事された大勢の区民のみなさんにおかれましては、それぞれ、職務を全うするため働いてくださり、心より感謝申し上げます。
 さて、今年は5月に改元が行われ、秋には消費税率が変更され、年内には東京オリンピック・パラリンピックに向け、新しい国立競技場が完成する見通しで、日本社会の大きな転換点を感じさせる年になりそうです。
 歴史は繰り返すと言いますが、30年前、時代が昭和から平成へと変わりました。
 この年は、日本国中がバブル景気に沸き、東欧諸国では、次々と政治体制が変わり、年の末には、地中海マルタ島で行われた米ソ首脳の会談により、長らく続いた冷戦の終結が宣言されるなど、平成のスタートは、後の世から見れば、歴史的な出来事があった年として、記憶にも残っていることと思います。
 平成から新元号へと時代が流れようとしている中、昨年は再び世の中の変革を感じさせる事象がありました。
 例えば、東日本大震災以降、再生可能エネルギーの活用が進み、九州や四国では再生可能エネルギーの発電量が電力使用量を上回りました。
 もちろん、安定供給のため、基礎的な電力は火力などで発電をしていたようですが、それ以外の電力は、再生可能エネルギーで賄えたとのことです。このことは、エネルギーが新時代を迎えると共に、環境に優しい日本社会へと進んでいることを物語っているのだと思います。
 また、世界に目を向けますと、30年前、オゾンホールによる地球環境の悪化が叫ばれておりましたが、当時、各国でモントリオール議定書を取り交わし、オゾン層の回復に取り組んだ結果、オゾンホールはこの30年間で最も小さい水準にまでなり、これから約20年後には地球環境に影響を及ぼさないレベルにまでオゾン層が回復するとの研究報告があります。

 人類の活動によって、種を絶滅させたり、環境破壊をすることは数多くありましたが、人類の英知により地球レベルでの環境回復は、数少ない成功事例と言え、人類の進歩を感じさせてくれます。
 こうした明るい潮流が生まれている一方で、昨年のダボス会議では、一部のエリート層とAIが世の中を統治するデジタル専制政治について議論がされました。
 デジタル専制政治とは、これまで、人だけで行われてきた政治体制から、一部の人が中心となってAIを動かし、AI自身が独自の判断を行いながら、社会を動かすというものです。にわかには理解しがたいものでありますが、近年急成長した企業の中には、AIにより、年齢、性別、家族構成、所得、季節、天気などの様々なデータから、どの条件の時に、どの商品が売れるかを解析し、効率よく商品を売ることで成長してきた会社があると言われています。
 これを社会活動全体に広げ、様々な情報を握っていくことで、統治体制を築こうとする理論で、AIの分析データの所有が人類を凌駕するとの理論だそうです。
 コンピュータが人類を支配するのはSF小説の世界だと思っていましたが、ダボス会議で議論されたと言うことは、空想の話でなくなってきたのかもしれません。
 昨年、大田区在住の女流棋士、渡部愛(わたなべ まな)さんが女流王位のタイトルを獲得するという明るい話題がありました。将棋の世界では、AIがプロの棋士と互角かそれ以上の戦いをしており、AIが常にプロ棋士に勝てるようになるのも時間の問題だと言われています。
 昨年、将棋界で初の国民栄誉賞を受賞した羽生善治(はぶ よしはる)九段は、AIについて「今、将棋の人工知能は、陸上競技で言えば、ウサイン・ボルト選手ぐらいです。運が良ければ勝てるかもしれない。しかし、あと数年すれば、F1カーのレベルには達するでしょう。そのとき、人間はもう人工知能と互角に勝負しようとか考えなくなる」と語っておられました。
 例えば、目的地まで早く行くことを求めているであれば、電車や車で行けば良いが、なぜか、人はマラソンという競技を続け、その記録に挑戦し続けています。
 羽生九段がおっしゃっている事は、人と人が能力の限界を競い合ったり、同じ趣味を通じて交流を深めることそのものに価値があるということを言いたかったのではないでしょうか。
 AIの世界においては、人と人とが共通の趣味を楽しんだり、スポーツなどを通じて能力の限界を競い合うことでは、新たな価値を生み出すわけではないので、不合理と映ると思います。
 私はどのように世の中が進んでも、常に人が主人公であり、それは、機械的な判断では片付かない、人類が持つ普遍的な理念や長年培ってきた倫理観を基によりよい社会を作り上げていくべきだと思います。
 こうした変化する世界の中で、区民のみなさんが日々を健康で穏やかな日々を過ごされることが私どもの願いです。
 今年一年、元旦のような清々しい気持ちで、今年も引き続き、職員一同、しっかりと区民のみなさんを支えていきたいと思います。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。                               大田区長

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以下 奥付けです。
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