【プレスリリース】[大森 海苔のふるさと館]写真展 「海で育て、陸(おか)で仕上げる-海苔養殖と板海苔製造-」を開催します。 

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更新日:2025年11月18日

大森では江戸時代中期から海苔養殖が始まり、昭和38(1963)年春まで続きました。その生産方法には海と陸での作業があり、海では海苔を育てて収穫し、陸では板海苔に加工しました。海の海苔養殖と陸の板海苔製造について、主に昭和10~30年代の写真を用いて紹介します。


海苔採り 昭和30年代 横山宗一郎氏撮影


海苔付け 昭和10年ごろ 東京都島しょ農林水産総合センター所蔵

大森では江戸時代中期から海苔養殖が始まり、昭和38(1963)年春まで続きました。その生産方法には海と陸での作業があり、海では海苔を育てて収穫し、陸では板海苔に加工しました。
海での作業は秋の種付けから始まります。昭和10(1935)年ごろから動力付きの海苔船で東京湾を横断して千葉県の沖合に向かい、竹ヒビや海苔網を海に設置して胞子の付着を待ちました。約1か月後に回収し、大森の漁場に移して再び設置し、海苔を育てました。冬は海苔の生長期で、男性は潮の時間に合わせて海苔採りのために漁場へ向かいました。戦前は一人乗り用のベカブネを漕いで比較的陸に近い竹ヒビに育った海苔を収穫し、戦後になると海苔船にベカブネを載せて沖の漁場に向かい、海苔網から海苔を収穫しました。
収穫した生海苔は陸で製造加工しました。作業は生海苔を収穫してきた翌日の未明から始まり、海苔切りと海苔付けを行い、日の出を待って天日で海苔を乾しました。この作業は女性が担うことが多く、昼ごろに乾し返しを行い、さらに小一時間ほど乾して取り込みました。最後に海苔をはがして板海苔が完成し、これらを平箱に詰めて出荷しました。
本展では、海の海苔養殖と陸の板海苔製造について、主に昭和10~30年代の写真を用いて紹介します。

【開催期間】令和7年11月18日(火曜日)から令和8年4月19日(日曜日)まで
【開館時間】午前9時から午後5時まで
【休館日】令和7年12月15日(月曜日)、令和8年1月19日(月曜日)、2月16日(月曜日)、3月16日(月曜日)
【展示資料】古写真 約36点 (注釈1)常設展示室には、国指定の重要有形民俗文化財も展示しています。

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