選挙管理委員会の組織と役割

選挙管理委員会は、選挙に関する事務及びそれに関係する事務を管理する、複数の委員によって構成された合議制の執行機関です。

選挙管理委員会は4名の選挙管理委員で組織され（地方自治法第181条第2項）、事務局として書記長、書記その他の職員が置かれています（同法第191条第1項）。

選挙管理委員会は、選挙の執行に関する事務及び直接請求に関する事務等を行います。

選挙には、衆議院議員選挙及び参議院議員選挙の国政選挙と、東京都議会議員選挙及び知事選挙並びに大田区議会議員選挙及び区長選挙の地方選挙があります。
これらの選挙を行ううえで選挙管理委員会の主な仕事は、次のとおりです。
（1）　選挙人名簿の調製に関すること
（2）　在外選挙人名簿の調製に関すること
（3）　投票及び開票事務に関すること
（4）　選挙に関する啓発、周知等に関すること
（5）　選挙運動や選挙運動に関する収入及び支出等に関すること
このほか、各種法令（公職選挙法・地方自治法等）に基づく事務を行っています。

区の運営は、住民によって選挙された代表者により行われる間接民主制を原則としています。
この運営が住民の意思に反して行われようとした場合に、住民に直接自己の意思を表示する機会を設けたのが直接請求の制度です。
地方自治法で定めている直接請求は、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有するものが一定数以上の連署をもって、その代表者から請求するもので、次のものがあります。
（1）　条例制定（改廃）の請求
（2）　監査の請求
（3）　議会の解散請求
（4）　議会の議員及び長の解職請求
（5）　主要公務員の解職請求
このほか、他の法律によって同種の制度が認められているものがあります。