令和7年10月16日「大田区長記者会見」

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更新日:2025年10月17日

記者会見当日の様子

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会見内容

区長挨拶

大田区長の鈴木晶雅です。
本日はお忙しいところ、記者会見に多数の報道機関の皆様にお越しいただきましてありがとうございます。
まずは、この度の令和7年9月11日大田区豪雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回の豪雨は、大田区で初めて「記録的短時間大雨情報」が発表され、浸水被害や道路被害など多くの被害が発生いたしました。
後程、区の災害対応についてはご説明させていただきますが、区長として、区民の皆様の安全と安心を守り抜く決意を新たにするとともに、国や東京都にもしっかりと働きかけ、ハード・ソフト両面から防災力の強化を着実に図ってまいります。

参議院議員選挙の開票事務における公職選挙法に抵触する行為に対する対応について

去る7月20日に執行されました、参議院議員選挙における開票事務において、公職選挙法に抵触する重大な不適正事案が発生したことについて、改めまして、深くお詫び申し上げます。
本日は、8月7日の記者会見以降の経緯と対応についてご報告申し上げます。
まずは、8月14日に、区内部において「大田区選挙事務不適正処理再発防止対策本部」を設置し、行政内部で再発防止に係る議論を続けております。
8月15日には、警察に告発状を提出し、8月29日に、告発状が正式に受理されており、警察において事実確認等を含めて、捜査が行われているところでございます。
大田区選挙管理委員会においては、今回の原因の検証と、再発防止策を検討するための、いわゆる第三者委員会として「大田区選挙事務不適正処理再発防止委員会」を設置し、10月2日付けで選挙事務経験者や弁護士、学識経験者、地域の代表者の4名の方を委員として委嘱したところでございます。
本委員会は透明性を期すため、一部の条件を除いて原則公開制で行われることとしておりますので、報道機関の皆様だけでなく、区民の皆様にも傍聴いただき、今後の動向を注視いただければと考えております。
第1回は10月31日、金曜日の午後に開催の予定です。報道機関の皆様には、選挙管理委員会から改めてご案内差し上げるとともに、区民の皆様に対しては区ホームページなどで、お知らせいたします。
区内部における対策本部会議、そして、選挙管理委員会が設置する第三者委員会の両面から本事案の検証をしっかりと進めてまいります。
最後になりますが、改めて、今回の事案を極めて深刻なものと受け止めており、区民の皆様の信頼回復に向けて、選挙管理委員会と連携しながら、全力で取り組んでまいります。

9月11日大田区豪雨災害対応

大田区豪雨当日の状況や区の主な取り組みについてご説明いたします。
9月11日、大田区で初めて「記録的短時間大雨情報」が発表され、総雨量120ミリ以上の豪雨となりました。
これにより、区内では住宅や公共施設などの浸水被害、道路の冠水、擁壁の崩壊など多数の被害が発生しました。
当日の区の主な取り組みとして、14時20分に水防監視態勢を敷き、14時53分に水防一次態勢に移行しましたが、15時15分に災害対策本部を設置しました。
それと同時に、区民の皆様に直ちに身の安全を確保していただくため、田園調布4丁目、5丁目に対して、16時には呑川、丸子川流域に対して、「警戒レベル5 緊急安全確保」を発令しました。
併せて、緊急で区内パトロールを実施し、被害状況の確認を行うとともに、道路舗装の損傷や擁壁の崩壊など危険が発生している箇所において応急対応を実施しました。

続いて、発災後の区の主な取り組みを4点ご説明いたします。
第一に、特に被害の多かった雪谷地区を中心に発災翌日から臨時の相談窓口を設置しました。
これにより、被害にあわれた区民の皆様の声を伺い、早急な生活再建に向けた相談対応を行いました。
第二に、り災証明書の発行について、発災時から相談・窓口受付を開始し、更なる迅速化を図るため、9月22日からは電子申請による受付も開始しました。
第三に、浸水被害によって大量の災害ごみが発生し、区内の路上や集積所などに排出される状況となりました。
これを受け、発災翌日から被災地域での災害ごみの臨時収集を実施し、衛生環境の維持に努めました。
第四に、床上浸水をした家屋の衛生対策として、発災直後から消毒薬の配布を開始しました。
また、被災家屋が集中した一部地域では、区の職員が戸別訪問し消毒液を散布しました。
今後も、大田区として、被害にあわれた区民の皆様に寄り添った支援を継続するとともに、今回の災害を踏まえ、区民の皆様の安全と安心を守り抜くことができる体制をさらに強化してまいります。

子育て施策の充実(一般会計第3次補正予算事業)

ひとり親家庭への臨時給付金事業

ひとり親家庭への支援策として実施する臨時給付金事業についてご説明いたします。
この事業は、ひとり親家庭の福祉の増進を図ることを目的として実施いたします。
給付金の対象は、令和7年11月分の児童扶養手当を受給している世帯です。
申請手続きは必要なく、支給対象世帯の児童一人につき、12,000円を支給いたします。
ひとり親家庭を対象とした理由ですが、令和6年の厚生労働省による「国民生活基礎調査」によると、子どもがいる世帯の64.3%が「生活が苦しい」と回答しており、特に勤務時間、勤務形態に制約を受けやすいひとり親家庭においては、困窮度が高いものと考えられるためです。
支給に関するご案内は、対象者の皆様へお手紙でお送りします。
付金の支給時期は、原則年内に支給いたしますが、支給可否の確定に追加確認が必要な一部の方につきましては、令和8年3月までに支給いたします。
本給付金は、児童扶養手当の振込口座に振り込みます。
支給対象者の要件や支給金額に関する情報は、区のホームページなどを通じて周知してまいります。
区民の皆様の生活を支え、安心して暮らし続けられるよう取り組んでまいります。

こどものインフルエンザ予防接種費用助成事業

今年度からこどものインフルエンザ予防接種の費用助成の対象者を拡大するほか、対象ワクチンを追加いたします。
具体的には、対象者を、これまで中学3年生まで としていたところを、高校3年生相当の 18歳以下まで 拡大いたします。
また、対象ワクチンに鼻から接種する経鼻ワクチンを追加いたします。対象ワクチン追加に伴い、助成額を見直しております。
鼻から接種する経鼻ワクチンは1回あたり4,000円とし、従来の注射ワクチンについては、1回あたり2,000円を助成いたします。
安定的な医療体制の確保、対象ワクチンを追加することによる身体的 負担軽減を図るほか、集団感染リスクが高いこどもの健康の保持及び持続的な子育て世代への経済的支援を行います。

物価高騰対策(一般会計第3次補正予算事業)

キャッシュレス決済ポイント還元キャンペーン事業

長引く物価高騰への対策、家計の負担軽減といった生活支援や経済対策として、キャッシュレス決済ポイント還元キャンペーン事業を実施します。
実施時期は令和8年1月の約1か月を予定しています。
こちらの事業につきましては、8月にもPayPayによるポイントキャンペーンを実施させていただきましたが、今回の主な変更点をご説明します。
まず、対象店舗ですが、今回は、生活支援という事業目的を踏まえて、大型店・チェーン店も対象とする予定です。
ポイントの付与率は、大型店・チェーン店で5%、中小店で10%の予定で、付与率に差を設けたいと考えております。
決済事業者につきましては、区民の皆様に幅広くご利用いただけるよう複数社によるキャンペーンを予定しております。
事業の詳細が決まり次第、改めてお知らせさせていただきます。
また、アプリの操作などに不慣れな方を対象に、区内施設9カ所にてアプリの操作説明会を実施します。
キャッシュレス決済時のポイント付与を通して、区民の皆様の生活を応援し、あわせて消費を促進することで区内経済の活性化に取組んでまいります。

現下の行政課題への速やかな対応(一般会計第3次補正予算事業)

避難所環境整備事業(災害用シャワーの整備)

避難所環境向上の取り組みとして、災害用シャワーの整備を推進します。
発災時においても、適切に入浴機会を確保し、避難者の心身の健康を維持し、避難所内の衛生環境を保持していく必要があります。
一方で、大田区の現状として、災害時に利用可能な入浴設備を保有する避難所は極めて限定されています。
このため、区では、浴場組合と災害時協力協定を締結し、区内の銭湯において、入浴支援のご協力をいただけることとなりました。
加えて、大規模災害発生時には、自衛隊に入浴支援の協力を要請し、スライド資料の青色で囲ったエリアでの実施を想定しています。
これらの関係機関の協力を受けてもなお入浴施設が不足する地区がスライド資料の赤色で囲ったエリアです。
この地区の避難所で使用することを想定し、こちらの災害用シャワーを整備しました。
今回の補正予算による災害用シャワーの整備数は5基ですが、各地区で必要な台数を精査し、引き続き整備を推進していきます。
また、避難所避難者の入浴機会の確保のみならず、自宅の入浴施設が使用できなくなってしまった在宅避難者にも当設備を使用できるようにすることで、避難先を問わず区民の心身の健康維持に寄与してまいります。

子育て、こどもに関する支援

大田区ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)

子育て・教育を充実し、子育て世代に選ばれる「大田区」の実現に向けて、10月1日から ベビーシッター利用支援事業を開始しました。
東京都が認定するベビーシッター事業者を利用した際の利用料を、区が補助する制度です。仕事やリフレッシュ目的など様々な用途でご活用いただけます。
補助対象者は、未就学児の保護者ですが、障がい児のお子様の場合は、小学生までの保護者となります。
補助金額は、日中の時間帯が1時間当たり 2,500円まで、夜間の時間帯が、1時間当たり 3,500円までとなっております。
利用時間は、児童1人当たり、年144時間まで ですが、多胎児、障がい児、ひとり親家庭の場合は、年288時間まで になります。
今年度の事業の対象期間は、令和7年10月1日から令和8年3月31日までの利用分となります。なお、本事業については、専用のコールセンターを設け、すでに区民の皆様からの問い合わせに対応しております。
ベビーシッター利用支援事業の実施により、子育て世代の多様なニーズに応えるとともに、負担軽減を図り、子育て支援施策のさらなる充実につなげていきたいと考えております。

大田区産後家事・育児援助事業

出産前、体調の変化も大きく、心身ともに不安を抱える妊婦さんも少なくありません。産後はマタニティブルーズなどになることもあります。
そこで区では、産前・産後や子育てで忙しい毎日に、母子支援の専門家の産後ドゥーラや家事・育児のヘルパーを派遣して、子育て家庭をサポートしています。
今年度、利用時間の上限を「にこにこサポート」は12時間から30時間に、「ぴよぴよサポート」は年間20時間から30時間に増やしました。
また、にこにこサポートも初回2時間を無料にし、利用期間も妊娠中を含めるなど、サービスを充実させました。
これにより、8月までの利用実績は昨年と比べ、にこにこサポートは約3倍、ぴよぴよサポートは2倍近くになっています。
にこにこサポートの利用者の方からは「産後ドゥーラさんが、3時間で5日分の夕食を作ってくれて、とても感動した。」という声も届いています。
これら産前・産後の支援に合わせ、先ほどご紹介したベビーシッター利用支援事業をご利用いただくことで、妊娠期から就学前まで切れ目なくサポートしてまいります。

新空港線第一期整備事業

区の悲願である新空港線について、大きな動きがございました。
本年、8月1日に新空港線第一期整備事業の整備主体となる羽田エアポートライン株式会社及び営業主体となる東急電鉄株式会社が国土交通大臣に提出した 速達性向上計画が10月3日に認定を受けました。
これをもって、両社が本事業を行うための許可を受けたこととなり、いわゆる事業化ということになりました。
これまでもご案内のとおり、この事業は、羽田エアポートライン株式会社が整備主体、東急電鉄株式会社が営業主体となり進めてまいります。
多摩川線 矢口渡駅と蒲田駅の間から地下化し、京急蒲田駅付近の仮称蒲田新駅までの区間を整備し、事業費は 約1248億円 でございます。
開業時期は現在のところ令和20年代前半を目指しております。
事業の効果については記載のとおりで、区内外の交通利便性が向上するとともに、災害や事故の際の代替ルートとしての選択肢が増えることにつながります。
また、新空港線は区内沿線のまちづくりの大きなきっかけになると考えております。
特に蒲田駅周辺については、駅東西の自由通路の確保や駅舎・駅ビルの機能更新、駅前広場の整備等の検討を進めており、新空港線の整備に合わせてしっかりと進めてまいります。
左下には、現在検討している蒲田駅東口のイメージパースを載せております。新空港線整備によって蒲田を訪れる方が増えると想定しております。“蒲田らしさ”を継承しつつ、人々が憩い安心できるウォーカブルな空間整備を行ってまいります。
令和4年の事業費の地方負担分に関する都区合意、また羽田エアポートライン株式会社の設立を経て、事業として許可をいただけるところまで進んでまいりました。
今後は3年程度かけて都市計画や環境影響評価の手続きを行い、工事着手となる見込みでございます。
令和20年代前半の開業を目指して、今後も事業が着実に進みますよう、区は引き続き羽田エアポートライン株式会社をしっかりと支援してまいります。

「東京2025デフリンピック」大会気運醸成に係る取組

東京2025デフリンピック大会気運醸成に係る区の取組についてです。
デフアスリートのための国際スポーツ大会であるデフリンピックが、本年11月15日から26日まで、東京を会場として日本で初めて開催されます。
本区も競技会場となっており、大田区総合体育館でバスケットボール、大森ふるさとの浜辺公園ビーチバレー場でビーチバレーボールが開催されます。
本大会が区内で開催されることから、大会の認知度向上や気運醸成に向けた様々な取組を行っています。
具体的には、本区が主催する各種イベントなどでの大会のPR、手話言語の国際デー特別ライトアップ、商店街への大会で区内を訪れる方を歓迎するフラッグの掲出、競技会場近隣地区でのデフスポーツ体験会などの実施に加え、大会期間中は区立小中学生の競技観戦なども行います。
大会までひと月となりましたが、引き続き区内でのデフリンピック大会の気運醸成に取り組んでまいります。

郷土博物館企画展

郷土博物館では企画展「高橋松亭×川瀬巴水-日本の技と美-」を開催しています。
版画絵師の高橋松亭や川瀬巴水は一定期間にわたり大田区域内に居住した経験を持ち、版元の渡邊庄三郎や彫師・摺師とともに新版画を制作しました。
本年は、高橋松亭の没後80年という節目の年に当たります。
そこで、大田区ゆかりの版画絵師の風景版画を一挙にご覧いただきます。
期間中は外国でも人気の高い新版画について、フランス人である武蔵大学名誉教授の講演会や、なかなか見ることのできない「摺り」の実演、当館学芸員の講座など様々な催事を行います。
風景版画を通じて真剣勝負のぶつかり合い、試行錯誤を重ねるなかで職人集団が築き上げた技と、その結晶としての作品群が表現する四季折々、どこか懐かしい日本の美をご堪能ください。
私も鑑賞させていただきましたが、10月の3連休に既に1000人を超える来館者がございまして、外国人のお客様も多かったと伺っております。
日本の木版画についても大変海外から人気が高くなっています。ぜひ大田区郷土博物館にご注目いただき、足を運んでいただきたいと思っております。

OTAふれあいフェスタ2025

このイベントは、「人と人の輪」を育む目的で平成2年に始まり、今年で36回目を迎える区内最大のお祭りです。
昨年は2日間で延べ15万人以上の方々にご来場いただきました。
今年も 大森ふるさとの浜辺公園 など3会場で開催し、各エリアの特性を活かした多彩なプログラムをご用意しています。
昨年好評だったフェスタクルーズのほか、恒例のごちそうストリートや友好都市を含む自治体・国際交流ブース、こどもたちに人気の体験コーナー、メインステージでのダンスパフォーマンスなど見どころが満載です。
地域のふれあいと交流の輪を基本テーマに、人のつながりの大切さを感じられるイベントとして、大田区の魅力を区内外に発信してまいります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

おおたランニングフェスティバル2026

令和8年1月25日(日曜日)に「 おおたランニングフェスティバル2026 」を大田スタジアム、大井ホッケー競技場サブピッチ等で開催いたします。
今回で3回目の開催となりますが、年々参加者が増加しており、各プログラムの定員などを拡充して実施いたします。
今回はメインゲストに俳優やタレント、またランナーとしても幅広くご活躍されている安田美沙子さんをお迎えし、大会を盛り上げていただく予定です。
現在大会参加エントリー募集中です。私も前回に引き続き、ランナーとして参加します。
参加者の皆さんと一緒に走ることを楽しみにしています。
ランニングフェスティバルは親子で楽しめることが特徴で、ファミリーランは早々に定員がいっぱいになるほどファミリー層にも大変好評な大会でございます。

洗足池周辺地区「令和7年度都市景観大賞 特別賞」受賞

洗足池周辺地区の景観保全の取組が令和7年度都市景観大賞都市空間部門において特別賞を受賞いたしました。
この都市景観大賞とは、全国の自治体や地域の中から、優れた景観形成に貢献した都市や地区を表彰するもので、今回、区では、地域や関係団体の皆様とともに応募し、受賞に至ったものであります。
自然景観と歴史的資源が見事に調和し、都心とは思えない貴重な自然環境を、地域の方々と共に守り育ててきた結果、全国を代表する景観資産として認められたことは、区長として大変喜ばしく、誇りに感じております。
今回の特別賞の受賞を一つの節目として、今後も引き続き、区民の皆様とともに、本区の美しい景観を守り育て、次世代に継承していく、景観まちづくりに一層力を注いでまいります。

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広聴広報課
電話:03-5744-1132
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