買った本は自分のものではない?! 電子書籍について知ろう

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更新日:2015年1月14日

 電子書籍は「いつでもどこでも買えて読める」「持ち運びが楽」「保管場所に困らない」などの便利さから、利用する人、興味を持つ人が増えています。しかし、電子書籍はネット上の「データコンテンツ」であるという特性からトラブルも起きています。電子書籍を楽しむには、紙の書籍を購入する場合との違いを理解しておくことが大切です。

電子書籍とは

 電子書籍はインターネット上の電子書籍ストア(注釈1)から購入した書籍・雑誌・漫画などを、デジタル端末で読むことができるサービスです。
 紙の書籍は購入すると自分のものになりますが、多くの場合、電子書籍はコンテンツのダウンロードや閲覧などの「サービス」を購入するもので、データが自分のものになるわけではありません。ストアがサービスを終了したり、配信コンテンツの形式変更などによりデータが自分の端末と合わなくなったりした場合には購入した書籍が読めなくなる可能性も出てきます。実際に、過去にはそのようなトラブルも起きています。電子書籍は紙の書籍の購入とは違うサービスであるという認識を持ちましょう。

(注釈1)電子書籍ストア…電子書籍のコンテンツ提供サイト

電子書籍ストア

 インターネット上を検索するとたくさんの電子書籍ストアが見つかります。電子書籍ストアは、提供元が信頼できるものを選びましょう。また、規約やサービス内容をよく確認し、自分にあったストアを選ぶことが大切です。次のような点に注意しましょう。

読みたい本があるかどうか

 ほとんどのストアは購入前に蔵書の検索ができます。漫画など特定のジャンルに強いことをうたっているストアもあります。蔵書数の表示確認だけでなく、好きな作家やジャンル等の品ぞろえを実際に見てみましょう。作家が自身の作品の電子書籍化を認めていない場合もあります。

対応端末(対応デバイス)の確認

 書籍が自分の端末で読めるかどうかを確認しましょう。ダウンロードしたのに形式が端末に合わないものだったという例があります。ストアにある無料本や試し読みの機能を使って確認することもできます。
 誤認や誤操作で読めない形式のものを購入してしまった場合でも、返金の対象にならないこともあるので注意が必要です。

ダウンロードの制限の確認

 データが消えた等で再ダウンロードをする場合の取扱いはストアによって異なります。
 ほとんどの場合、電子書籍は著作権保護のために「DRM」(デジタル著作権管理)という複製や印刷などができない技術が設けられており、コピーを作成したり他の端末で保存したりすることはできなくなっています。ダウンロードできる回数や期間を確認しましょう。
 ストアによっては対応端末や再ダウンロードなどの取扱いが商品ごとに異なる場合もあるので注意して購入しましょう。

電子書籍を読むための端末

電子書籍を読むための主な端末は以下とおりです
端末の種類 主な特徴
電子書籍専用 読書専用 白黒表示、反射のないディスプレイ、ページめくり等、読書に特化した設計で紙の本を読むのに近い環境
大きさに比して軽量
消費電力が少なくバッテリーが長持ち
書籍購入は端末の専用ストアから購入
他機能付 メールやゲームなど限定された他の機能も利用可能(利用できる機能は端末により異なる)
書籍は端末の専用ストアから購入
タブレット 大きく高精細の画面表示
電子書籍以外の様々なアプリも自由にダウンロード可能
書籍購入はアプリをダウンロードして複数のストアが利用可能
スマートフォン 画面は小さいが、軽量で携帯性が高い
電子書籍以外の様々なアプリも自由にダウンロード可能
書籍購入はアプリをダウンロードして複数のストアが利用可能
他にはパソコン、従来型携帯電話もあります。

 既にスマートフォンやタブレットを持っていれば、専用端末を購入しなくても電子書籍が利用できます。また、読書専用端末は読書専用に開発された読みやすさ等の利点があります。
 電子書籍を購読するときには、自分の読書スタイルを考えて利用する端末を選ぶとよいでしょう。

《 ここに気を付けよう!》

● 紙の書籍の購入とは違い、コンテンツ利用サービスの購入であることを認識する。
● 自分の読書スタイルにあった端末、信頼できるストアを選ぶ。

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受付時間 月曜日から金曜日 午前9時から午後4時30分まで(祝日、年末年始は除く)
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