地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年7月3日)
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更新日:2025年7月4日
地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年7月3日)
委員の皆様、おはようございます。
これから本格的な猛暑が始まります。
強い日差しと暑さで、熱中症の危険も高くなりますので、こまめな水分補給だけでなく、適度な塩分補給、適切なエアコンの使用など、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。
また、6月には区内各地区にて消防団による消防操法大会が盛大に開催されました。
団員たちの日頃の訓練の成果が遺憾なく発揮され、迅速かつ正確な消火活動が披露されるともに、地域の安全を守る消防団の重要性を再認識する機会となりました。
消防団をはじめ、日頃より地域の防火・防災活動に献身的にご尽力いただいている各地域住民の皆様に心から敬意を表しますとともに、区といたしましても、今後も、地域の皆様ととともに防災のさらなる強化に取り組んでまいりたいと思います。
それでは、区政の動きについてお話させていただきます。
1 令和7年第2回区議会定例会の報告について
第2回区議会定例会が6月18日から30日までの会期で開催されました。
今定例会におきまして、令和7年度一般会計補正予算案、条例案などをご審議いただき、原案のとおり可決していただきました。
補正予算でございますが、子育て教育施策の充実に資する予算などを計上しました。
条例につきましては、大田区コミュニティセンター羽田旭条例などの改正をいたしました。
このほか、昭和島と京浜島を結ぶ、京和橋落橋防止対策工事(その3)請負契約などについて可決していただきました。
2 令和6年度決算について
5月31日に出納閉鎖を行い、数値が確定いたしました。
6年度一般会計の歳入総額は3,369億円余、歳出総額は3,324億円余、歳入から歳出を引いた額が44億円余となり、このうち43億円余は、事業を引き続き行うため、7年度に繰り越ししております。
この繰越額43億円余を44億円余から差し引いた、実質収支額は、約1億5,000万円となり、半分の7,700万円余を、将来の大田区の事業執行のために、財政基金に積み立ていたします。
残り半分は、7年度の予算に繰り越しいたします。決算は、9月開会予定の第三回区議会定例会でご認定いただけるよう準備を進めております。
3 企業や大学と連携した熱中症対策について
区では、多様な企業・団体に協力いただき、昨年度から官民一体で大田区熱中症対策コンソーシアムを立ち上げ、熱中症予防に関わる普及・啓発活動に取り組んでおります。
今年度は学校法人東邦大学による医学的知見と区内の熱中症による搬送データの分析を反映した、ポスターやチラシ、動画の作成しております。
一般的な熱中症対策だけでなく、高齢者や子ども等のそれぞれの状況に応じた予防を解説しております。
区施設での広報だけでなく、企業との連携により、店舗や商業複合施設等でのポスターの掲示、チラシの配架、保険会社の職員の方による周知活動等を通じて、より多くの方へ周知を行っております。
また、YouTubeにて熱中症対策をより分かりやすく解説した動画を更新しております。こちらは、簡単に熱中症に関わる正しい知識を身に着けていただくきっかけと考えております。
皆様の地域の自治会・町会長会議でも今後、ポスターやチラシを配布させていただきますので、是非ご一読お願いいたします。
これから更に暑さが増す時期となりますが、お身体をご自愛されるとともに、ご自身や周りの方と熱中症対策に関わる知識を学ぶきっかけとしていただけますと幸いでございます。
4 陸上自衛隊第12旅団災害対処訓練の実施について
今月16日、多摩川ガス橋緑地において、自衛隊によるヘリコプター離着陸訓練が実施されることになりました。多摩川の河川敷での訓練は、今回が初めてです。
この訓練は、東京都が指定する災害時の臨時離着陸場を使用した、ヘリコプターの離着陸訓練です。訓練内容は、大規模災害時に物資や救出・救助に必要な人員や車両等を、遠隔地から空路で移送するもので、広域応急対策の実効性を向上するうえで重要なものです。
今回、大田区は訓練会場の確保や、訓練実施の地元への周知などの支援を行っています。訓練実施中は、近隣にお住いの皆様には、ヘリコプターによる騒音や風による砂ぼこりの発生等、大変ご迷惑をおかけしますが、自衛隊をはじめとする関係機関と連携し、十分な安全確保対策をして参りますので、ご理解とご協力をいただけますようよろしくお願いします。
5 大森西二丁目複合施設の開設について
6月16日に第Ⅰ期の竣工を無事に迎え、建物の引き渡しを受けました。長きに渡り、工事にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございました。第Ⅰ期は、大森西特別出張所、体育室や音楽スタジオなどの区民活動施設、地域包括支援センターや大森西保育園など、6つの施設が入ります。
9月1日から16日にかけて順次移転し開設いたします。開設に先立ち、内覧会は8月25日と26日に、開設セレモニーは移転が完了する9月15日に開催いたします。お招きさせていただく皆様には、今月中にご案内状を送付させていただく予定です。是非、ご出席賜りますようお願いいたします。
多様な機能の集約により利便性の向上を図るとともに、各施設が地域の皆様とも連携し、相乗効果を高め、地域力の向上に寄与していけるよう、呼称は「大森西地域力推進センター」といたしました。
この地域力推進センターに、お子様から高齢者まで多様な皆様が集い、賑わいを創出し、地域の輪を広げる、そのような新たな地域づくりの拠点となるよう運営してまいります。
6 「東京2025デフリンピック」大会の気運醸成について
きこえない・きこえにくい選手を意味する「デフアスリート」のための国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」が令和7年11月15日から26日まで開催されます。東京で開催される夏季デフリンピック競技大会は、日本では初めての開催であり、開催100周年の記念となる大会となります。
大田区は、大田区総合体育館がバスケットボール、ふるさとの浜辺公園ビーチバレー場がビーチバレーボールの競技会場となっており、国際大会に世界から訪れる皆様をお迎えする自治体として、パネルや横断幕による大会PRをはじめ、デフスポーツ体験会などを実施します。
特別出張所においては、競技会場周辺地域を中心にデフリンピックに関する講演会や体験会を実施するなど、デフリンピックやデフスポーツの魅力や価値を発信し、あと約4か月と近づいてまいりましたデフリンピック東京大会の認知度向上及び気運醸成を図ってまいります。
7 国勢調査員の推薦協力へのお礼について
国勢調査の調査員について、自治会・町会の皆様には、2月から5月にかけて、お引き受けくださる方を推薦していただきました。自治会・町会の皆様には大変なご苦労をおかけしたと思います。皆様のご尽力により、調査員の確保の見通しがつきました。
国勢調査は従来どおり、本年10月1日を基準日として実施されます。調査を進めるにあたり、区としても引き続き、インターネット回答の推進や社会福祉施設及び大規模マンションとの調査員業務委託などの対策を講じて参ります。また、調査員の方々が安全に調査を行い区民の皆様が安心して調査に協力いただけるよう区は最大限の支援を行ってまいります。調査員推薦について、ご協力いただきましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
8 「大田区でレッツキャッシュレス!最大20%戻ってくるキャンペーン」の実施について
区内中小個店のデジタル化を図ることを目的に、区民の利便性の向上と生活応援にもつながる、「大田区でレッツキャッシュレス!最大20%戻ってくるキャンペーン」を実施します。
区内の対象店舗等で、民間キャッシュレス決済PayPayで支払いをすると、ポイントが還元されるもので、現在、8月の実施をめどに準備を進めているところです。
区民のみなさまには、便利でお得に、お買い物や飲食にご利用いただくとともに、店舗にとりましても、売り上げアップや新規顧客の獲得につながるものと期待できます。
9 東京都品川児童相談所サテライトオフィスの設置について
区の地域支援の強みと、都の児童相談の専門性を融合させ、こどもと家庭をこれまで以上に適切に支援するため、令和8年度上半期の(仮称)大田区子ども家庭総合支援センター開設を目指しております。
23区では初の取組みとなる児童虐待通告先の一元化や都区双方の職員がチームを組み、相談を迅速・的確に受け付ける体制の構築など、より適切に相談支援を担う仕組みを検討しております。
この仕組みがセンター開設時に着実に実施できるよう本年8月に東京都品川児童相談所の児童虐待対応連携拠点、いわゆる、サテライトオフィスを子ども家庭支援センター内に設置する協議を進めております。
このサテライトオフィスには都職員が常に複数人在席し、新たな児童相談支援の試行などを実施します。区は東京都と引き続き緊密な連携を図り、大田のこどもと家庭を支える相談支援の充実を進めてまいります。
10 大田区交通安全功労者感謝状贈呈式について
大田区では、昭和41年7月17日の「交通安全都市宣言」を記念して、昭和49年から毎年7月に感謝状贈呈式を開催しております。
これは、区内の交通安全に功労された旨、各関係機関からご推薦いただいた自治会・町会をはじめとする方々に対して、感謝の意を表すとともに、今後の協力体制を確立し、円滑な交通安全の推進を図ることを目的としております。
今年度は、7月17日に、大田区民ホールアプリコ展示室において、団体17、個人26名の方々に感謝状と記念品を贈呈いたします。
皆様のご尽力に改めて感謝申し上げます。
11 区立公園での花火利用の試行実施について
一部の区立公園において、8月1日から17日まで、手持ち花火の利用を試行的に実施します。「子育てNo1都市」を実現するため、親子で花火を楽しんでいただき、夏の思い出作りにしてほしいと、新たに取り組むこととしました。
ぜひ、区民の皆様におかれましては、お近くの公園で夏の風物詩である花火を楽しんでいただければと思います。
12 勝海舟記念館特別展「第3回収蔵資料展 守り伝える海舟の歴史遺産」の開催について
当館は多くの方々のご寄附を活用して資料の収集や修復を行い、展示などを通じて調査研究の成果を公開しております。本特別展はこうした取り組みを広く知っていただくことを目的として、今年で3回目を迎えます。本特別展では海舟の新たな側面や知られざるエピソードを、初公開資料を含む約20点の資料から紐解いていきます。
このたび光を当てる海舟の事績の一つに「電信」との関係がございます。あまり知られていませんが、海舟が行った電信実験は日本人初の公式実験と評されており、これに関連する資料を初公開します。また、洗足池畔に現存する
「南洲(西郷隆盛)留魂詩碑」では海舟の碑文作成の過程が分かる新出資料を公開します。ぜひご注目ください。
会期は7月11日から11月9日まででございます。会期中には学芸員によるギャラリートークを2回開催します。ご予約不要で入館料のみでご参加できます。ぜひ、ご家族・ご友人お誘いあわせのうえ、ご来館ください。
以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。