令和7年7月2日「大田区長記者会見」
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更新日:2025年7月2日
記者会見当日の様子
区長記者会見資料はこちらから
会見内容
区長挨拶
(手話)「 こんにちは 」「 よろしくお願いします 」
大田区長の鈴木晶雅です。
本日はお忙しいところ、記者会見に多数の報道機関の皆様にお越しいただきましてありがとうございます。
ただいま、手話でご挨拶させていただきました。11月開催のデフリンピックを契機に区役所でも手話を活用できるよう、職員向けに動画配信や研修を開始し、私も勉強中でございます。
今後は動画の数を増やし、発信してまいりますので、ぜひ皆様もご注目ください。
さて、6月18日から始まった令和7年第2回大田区議会定例会において、一般会計補正予算第2次や条例案などを可決いただき、6月30日に閉会いたしました。
今定例会では、おおた20歳の絆応援チケット、第一子保育料無償化に伴う保育事業運営等に係る経費など、子育て教育施策の充実に資する予算などの補正予算を編成いたしました。
引き続き、区民の皆様の暮らしに寄り添い、また時流の変化に柔軟に対応しながら、スピード感を持って取り組んでまいります。
本日は、「防災・災害対策の取組」、「公民連携の取組」、「区政情報」について、これから順次、ご説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。
安全で安心して住み続けられるまち
5月28日の記者会見で、私は「いつまでも住み続けたいまちNo.1」、そして、「子育てNo.1都市」をめざしていくことを宣言しました。
未来を担う子どもたちをはじめ、区民の皆様が安全に安心して暮らしていくためには、災害に強いまちづくりは欠かせません。
災害対策について万全な体制を整えるとともに、関係機関と連携し、減災・防災に係る取組を積極的に進め、災害に強く、安全・安心して住むことができるまちをつくっていきます。
6月中旬に関東地方も梅雨入りし、台風や集中豪雨による本格的な出水期を迎え、水害リスクも高まってくる時期になります。
ご覧の多摩川ハザードマップでは、想定しうる最大規模の降雨などがあった場合の大田区の浸水想定を掲載しています。
大田区では台風や集中豪雨などの風水害に備えるため、様々な対策に取り組んでいますので、ご紹介させていただきます。
風水害対策
水防活動拠点の運用
令和元年台風第19号での経験を踏まえ、更なる水防機能を強化するため、田園調布に水防活動拠点となる水防センターを整備し、令和5年4月から運用を開始しました。
この水防センターでは、停電時においても水防活動が実施できるよう非常用発電機を配備し、非常時の対応が可能となっています。
また、仲六郷には水防活動時の資機材の拠点となる水防資機材センターを整備し、令和4年4月から運用を開始しました。
この施設では、水害に備え、大型土のうなどの必要な資機材を備蓄しているほか、平常時おいても職員の水防訓練の実施や地域の防災訓練などに活用しています。
水害対策設備の増強
令和元年台風第19号における浸水被害を受けまして、東京都下水道局と連携し、田園調布五丁目に設置されている上沼部排水樋門施設ポンプゲート設備の能力を増強し、これまでより高い河川水位まで排水可能にする工事が完了しました。
あわせて、ポンプゲートと樋門の操作を先程ご紹介しました田園調布水防センターから遠隔にて、できるように改良し、更なる浸水対策が可能となりました。
引き続き、東京都と連携して上沼部排水樋門を含めた水防対応に努めてまいります。
合同水防訓練の実施
5月18日に、第二消防方面本部との合同水防訓練を多摩川田園調布緑地で行いました。
私も当日訓練に参加しましたが、総勢約300名の参加者とともに各種水防工法の訓練や水難救助訓練などを行う非常に大規模な訓練となりました。
区では、毎年、各消防署、消防団、自治会・町会及び関係機関とともに水防訓練を行い、水防活動の技術の習熟、水防活動能力の向上を図っていきます。
防災対策
おおた防災セミナー
普及啓発事業についてご紹介いたします。災害時に発信される情報の収集方法や避難行動などについて学ぶことができる「おおた防災セミナー」を開催しています。
自然災害はいつ起こるか分かりません。「いざ」というときに、自分や大切な家族の命を守るため、多くの方に講習会に参加していただきたいと思います。
災害対策用備蓄物品
水や食料・災害用トイレ・ダンボールベッドなどを災害対策用備蓄物品として、区内91か所の指定避難所に併設された学校防災備蓄倉庫及び区内44か所の地区備蓄倉庫に保管しています。
今後も避難所環境の向上に向けて、備蓄品の充実に努めてまいります。
大田区防災アプリのアップデート
大田区防災アプリの機能拡張を行い、デジタル技術を活用した避難所入退所機能の実装を行うほか、り災証明書発行申請のオンライン対応などを行います。
物流訓練の実施
昨年12月8日に、災害時協力協定締結事業者と自治会・町会の協力を得て実施した物流訓練です。
この訓練は、協定締結事業者が国や都からの支援物資を受取り、仕分けした後に避難所まで輸送し、避難所運営をする自治会・町会の皆さんに直接手渡しをするといった実践的な内容でした。
このような訓練は今まで実施されたことはなく、都内初といえる試みでした。
参加された皆様からも、大変有意義であったとのお声をいただきました。
訓練の様子は、大田区公式YouTubeチャンネルで公開しています。ぜひご覧ください。
【動画再生】令和6年物流訓練(令和6年12月8日実施)
災害時物流最適化計画の策定
今年度、災害時の物資供給を迅速かつ適切に行うため、効率的な物流体制の構築に向けた計画を新たに策定します。
避難所で必要となる備蓄品を区内91カ所の指定避難所に備え付けの学校防災備蓄倉庫と44カ所の地区備蓄倉庫に配備しています。
各種倉庫の容量や配置には限りがあるため、備蓄品の効率的な管理、デジタル技術の活用を検討し、平時からの物流体制の実効性や具体性を高めていきます。
災害対処訓練の実施
今月中旬、多摩川ガス橋緑地において、自衛隊によるヘリコプター離着陸訓練が実施されることになりました。
多摩川の河川敷での訓練は、今回が初めてです。
この訓練は、東京都が指定する災害時の臨時離着陸場を使用したヘリコプターの離着陸訓練です。
訓練内容は、大規模災害時に物資や救出・救助に必要な人員や車両などを遠隔地から空路で移送するもので、広域応急対策の実効性を向上するうえで重要なものです。
今回、大田区は訓練会場の確保や訓練実施の地元への周知などの支援を行っています。
訓練実施中は、近隣にお住いの皆様には、ヘリコプターによる騒音や風による砂ぼこりの発生など、大変ご迷惑をおかけしますが、自衛隊をはじめとする関係機関と連携し、十分な安全確保対策を進めてまいりますので、ご理解とご協力をいただけますようよろしくお願いします。
大田区災害時福祉支援チーム(OWAT)の結成
この度、大田区では大田区災害時福祉支援チーム、通称「オーワット」を結成することにいたしました。
この支援チームは、区内に大規模な災害が発生した場合、区内23か所の地域包括支援センター職員を中心に、社会福祉士やケアマネジャーなどの福祉専門職を加えたチームを結成し、指定避難所となる小・中学校等を巡回して、避難を余儀なくされている要配慮者の方々の相談を受ける活動をすることになります。
オーワットの活動内容は、3つございます。
1つ目は、指定避難所にいる要配慮者の相談支援
2つ目は、生活再建に向けたサービスの利用支援
3つ目は、要配慮者の支援に活かすため、避難所で把握した要配慮者からのニーズや情報の区への提供です。
これらの活動によって、避難している要配慮者の方々の不安を少しでも解消し、早期の生活再建に繋がるよう努めてまいります。
なお、今回、この支援チームを結成するにあたっては、おた社会福祉士会、大田区介護支援専門員連絡会の両会と協定の締結を予定しております。
公民連携の力を区民の安全安心へ
区民の皆様の安全安心を支える公民連携の取組をご紹介いたします。
大田区では企業や学術機関等の様々な主体との連携・協働により、安全安心なおおたのまちの実現に取組んでおります。
連携を通じて、企業が有する独自のノウハウや技術、学術機関が有する深い知見などを区民サービスの向上につなげています。
本日は、このような公民連携の取組の中から、3つの事例をご紹介させていただきます。
企業と連携した交通安全啓発や情報発信
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との連携です。
同社とは令和6年5月に区民の安全安心と区民サービス向上を図ることを目的に包括連携協定を締結させていただきました。
これにより、損害保険会社が有する交通安全に関わる様々なコンテンツやノウハウを提供いただくこととなりました。
自転車シミュレータやVRなどの先進技術を活用することで、高齢者の方によりイメージしやすい状況で、交通安全意識の普及啓発を行いました。
産官学による熱中症対策の推進
昨年度、大田区・学校法人東邦大学・大塚製薬株式会社の3者で熱中症対策に関する協定を締結しました。
これを基に、「大田区熱中症対策コンソーシアム」を立ち上げ、企業などとの意見交換や情報共有の場として「大田区熱中症対策会議」を開催しています。
今年度の大きな取組の一つとしましては、東邦大学との連携した啓発活動があります。
東邦大学の医学的な知見と大田区内の熱中症に関わるデータ分析を通じて、3つの取組を行っております。
ポスター、チラシにつきましては様々な企業、団体のご協力により、きめの細かい広報活動が展開できております。
本日お手元にございます、チラシがこの取組により作成されたものです。
これから本格的な暑さを迎える時期ですので、公民連携の力で産官学一体となって、安全安心な区民生活の確保に努めてまいります。
カーボンニュートラルの実現に向けて
大田区では、区有施設「ライフコミュニティ西馬込」に高効率燃料電池を2台設置し、本年5月22日から運転を開始いたしました。
今回の取組は、東京ガス株式会社及び東京ガスネットワーク株式会社と令和5年6月に締結した、「カーボンニュートラルの実現等に向けた包括連携協定」に基づく、具体的な脱炭素化事業の一つです。
燃料電池は、化石燃料に依存しない発電設備として期待されています。
今回導入した高効率燃料電池は、独自技術により、従来の燃料電池よりも更に高い発電効率を実現するとともに、小さい占有面積で設置できるため、敷地が狭く、太陽光パネルなどが置きづらい都市部において、有効な脱炭素手法となっています。
また、普段の電気代削減はもちろん、災害による停電時には、自立電源として利用できるため、施設の防災機能強化にも貢献します。
なお、この高効率燃料電池が自治体の施設で導入されるのは、全国で初めてになります。
今後は、ライフコミュニティ西馬込でのCO2や電気代の削減実績を積み上げ、その効果を検証するとともに、他の区有施設への導入拡大について検討してまいります。
令和7年7月7日 七夕に迎える人生のハレの日! 特別なお祝いを
区役所本庁舎での七夕の日の取組についてご紹介いたします。
今月7日は「七夕」の日として、例年、戸籍住民窓口には多くの区民の皆様が婚姻の届け出にお越しになります。
さらに今年は、令和7年7月7日、7が3つ並ぶ「ラッキーセブン」にあやかって、より多くの届け出が予想されます。
新たな門出を迎えられる皆様に、区としても最大限のお祝いの気持ちをお伝えするため、フォトスポットを1階ロビーに設置します。
婚姻や出生などの届け出受付をお待ちいただく間に記念の1枚を撮影していただければ幸いです。
「人生のハレの日」を大田区で迎えていただくことは、私としても大変嬉しく、限られた時間ではございますが、当日の11:00から14:00の間は、私もフォトスポットに伺い、直接お祝いをお伝えしてまいる予定です。
また、大田区公式PRキャラクターはねぴょんもお祝いに駆けつけ一緒にお祝いさせていただきます。
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FAX :03-5744-1503