家庭教育コラム

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更新日:2024年8月5日

小中学生の保護者の皆様へ ご家庭で子どもと向き合うヒントをお届けします。

今回は、コラム「こどものおこづかいどうしている? キャッシュレス時代の見えないお金との関わりその2-こどもも親も共に学ぼう―」をお届けします。

こどものおこづかいどうしている? キャッシュレス時代の見えないお金との関わりその2
-こどもも親も共に学ぼう―

ファイナンシャルプランナー 吉田 淳子

キャッシュレス化の加速

 日本は既に人口減少社会となり、様々な業界でも労働力不足が指摘されています。その対応策としてお金の世界でも請求書や通帳のペーパーレス化が進み、決済方法としてキャシュレス化が加速してきています。この社会の中で生きていくには、こどもも大人も現金でなくても収支を把握できるようになる必要があります。マネー情報も過多になり、むしろ選択の難しさが増してきたように思えます。自分で考え判断する力が一層求められる時代になりました。


お金とは何か

キャッシュレス化が進んでも変わらないのは「お金」の役割と大切さです。キャッシュレスも「お金」があることが前提です。この時代だからこそ、お金は働いて得るもので限りがあることを伝えていくことが必要だと感じます。おこづかいは家計の一部を信用して任せているものです。おこづかいの目的は、お金の管理の習慣づけと健全な金銭感覚を育むことだと思います。


キャッシュレスの見える化

電子マネーのチャージ機で利用履歴を印字して親子で確認しましょう。オンラインゲームの代金もクレジットカードから支払われていることを請求書で示しましょう。こどもが使うキャッシュレスは主に電子マネーとプリペイドギフトカード(コンビニ等で購入しコード番号を入力するタイプ)です。キャッシュレスを含めておこづかいのルールを親子で決めましょう。使途とチャージ金額を決め結果報告します。現金と電子マネーで使ったお金をあえて紙のおこづかい帳に付けてみるのも、お金の流れを実感として捉える有効な方法です。俯瞰して収支を振り返ることでお金の流れを把握することができるでしょう。

 大人も資産形成でまずすべきことは家計の収支の現状把握です。キャッシュレス部分を含めた一元管理が必要です。親も家計管理をしている姿をそれとなくこどもに見せると、お金に向き合う姿勢が伝わるでしょう。


こどもも親も共に学ぼう

 家族の買い物をするときにキャッシュレスのポイント還元率や価格からの割引率など一緒に検討してみましょう。見えないお金だからこそ、本当に必要な支出なのか、価格は適正か、お得感に踊らされていないか考えましょう。キャッシュレスは現金を見ないまま支払うので、なんとなく使ってしまいがちです。親もアンテナを張り巡らし、リテラシーを高めていく必要性を感じます。こどもも親も世代を超えて知恵を出し合い共に学ぶところから始めてみませんか。

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