地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年11月7日)

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更新日:2025年11月10日

地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年11月7日)

委員の皆様、おはようございます。

木々の色づきに秋の深まりを感じる季節となり、地域では、自治会・町会や各関係団体の皆様による趣向を凝らした運動会やイベント、福祉施設のお祭り、防災訓練などが開催されています。
ご尽力をいただいております皆様に心より感謝申し上げます。

それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

1  令和7年第3回区議会定例会及び第4回区議会定例会について  

 9月12日から10月10日までの会期で第3回区議会定例会が開催されました。
本定例会におきまして、令和6年度各会計歳入歳出決算が認定され、令和7年度一般会計第3次補正予算案、条例案などについて原案のとおり可決していただきました。
 また、第4回区議会定例会が11月26日から12月5日までの会期で開催される予定でございます。

2 令和7年9月11日 大田区豪雨について

 9月11日に発生した集中豪雨では、雪谷地区や田園調布地区を中心に、区施設を含め多数の建物浸水被害が発生いたしました。
 この間、災害廃棄物の収集や家庭用排水ポンプの導入など緊急的な対応に加え、災害見舞金の支給や区民税の減免を始めとした生活再建支援など、予備費を含めた機動的な財政措置を行い、切れ目のない支援を実施してまいりました。
 こうした中、先月、海老澤 雪谷地区自治会連合会会長から私あてに浸水対策に対する要望書をご提出いただきました。
これを受け、上池台地区における都の浸水対策関連事業のスピードアップや、既存の雨水幹線を補う新たな幹線と貯留施設等の早急な整備など、浸水対策に対してより一層事業を推進していただくよう、今月11日に、区長である私から東京都知事あてに浸水対策の推進に関する要望書を提出する予定です。
 今後は被災状況の分析や既存施策の検証を行い、次の災害発生に備えた抜本的な対策を進めるとともに、引き続き、国や東京都と連携しながら、ハード・ソフト両面から防災力の強化を着実に図ってまいります。

3 令和7年度大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会の開催について

 区の40年来の悲願であります新空港線について、大きな動きがございました。
 既に新聞やネットニュースで報道されておりますが、新空港線第一期整備事業の整備を行う羽田エアポートライン株式会社と営業を行う東急電鉄株式会社が国土交通大臣に提出しておりました速達性向上計画が10月3日付で認定されました。
これをもって、新空港線事業を行うための許可を受けたこととなります。
 皆様におかれましては、これまで第一期整備の事業化にご理解・ご協力いただき、改めて感謝を申し上げますとともに、来月17日には「大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会」を3年ぶりに開催し、関係者の皆様へのご報告の場といたしたいと考えております。
 会場は前回と同じカムカム新蒲田を予定しております。
合わせて日本大学理工学部土木工学科の大沢昌玄教授に、鉄道整備とまちづくりをテーマにしたご講演をしていただく予定です。
 ぜひ多くの協議会の会員の方々にご参加いただきたくとともに、引き続き事業へのご支援をいただきますようよろしくお願いいたします。

4 「おおた みんなのつどいプロジェクト 総括イベント」の開催について

 毎年12月3日から9日は、障害者基本法に定められた「障害者週間」です。
 この期間を中心に、障がいや障がいのある人に対する国民の関心と理解を深めるとともに障がいのある人が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するための啓発行事が全国で行われます。
 区でも、障がいのある、ない、にかかわらず、誰もがいきいきとした人生を送ることができる共生社会の実現に向け実施している「おおた みんなのつどいプロジェクト」の総括イベントを、12月6日(土)午後、大田区民プラザにて開催します。
各種表彰のほか、デフアスリートの伊東勇哉選手による講演、吉本芸人の「よしもと手話ブ!」と大田区非公認ご当地キャラクター「大根ちゃま」によるステージイベントなど、多彩なプログラムをご用意しています。
事前申込み不要で、どなたでもご参加できますので、ぜひ会場に足をお運びいただけると幸いです。

5  オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンの取組みについて

 区における昨年度の児童虐待の相談件数は1,034件で、昨年度に続き1,000件を超える状況となっています。
 子ども家庭支援センターでは、こどもと家庭に関する総合相談窓口として関係機関と連携し、児童虐待の未然防止、早期発見に努めております。
 11月は、こども家庭庁主催の「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」です。 
令和7年度の標語は『知らせよう あなたが あの子の声になる』です。
区も児童虐待防止に向け啓発活動を行い、子育てを地域全体で見守り、支援していくことで、児童虐待の防止を目指してまいります。
引き続き地域の皆様、関係機関の皆様にはご理解ご協力をお願い申し上げます。

6 人権講演会のお知らせ

 12月4日から10日の人権週間に合わせ、様々な人権問題に対する正しい理解と認識を深めるため、人権講演会を開催します。
今年度は、12月15日(月)に大森北四丁目複合施設スマイル大森において、歌手として多くのメディアでご活躍の木山裕策さんをお招きします。
講演では、ご自身の経験を交えながら、命の尊さや夢を諦めないことの大切さについてお話しいただきます。
講演後には、約30分間のミニコンサートも予定しております。
 本講演会は、会場でのご参加に加え、オンラインでもご参加いただけます。
人権を考える貴重な機会として、ぜひ多くの方のお申し込みをお待ちしております。
 区では、引き続き区民の皆様の人権意識の高揚を図り、お互いの人権が尊重されるよう取組みを進めてまいります。

7 「東京2025デフリンピック」の開催について

 11月15日から26日まで東京を会場として開催されます「東京2025デフリンピック」が、いよいよ近づいてまいりました。
 本区ではバスケットボール競技が大田区総合体育館で11月16日から25日まで、また、ビーチバレーボール競技が大森ふるさとの浜辺ビーチバレー場で11月16日から23日まで実施されます。
いずれの競技も事前申し込みなく、無料で観戦可能となっています。
日本で初めて開催されるデフリンピック大会が、区内で観戦できる貴重な機会です。
ぜひ多くの区民の皆さんに観戦いただき、世界のデフアスリートの熱い戦いを応援いただければと思います。
 区はこれまでも、日本代表選手によるデフスポーツ体験会の開催や商店街への歓迎フラッグの掲示など、様々な大会の気運醸成に取り組んでおります。
区民の皆様が地元で開催されるデフリンピックから多くの感動とレガシーを享受し、共生社会の実現に向けた着実な一歩となるよう、引き続き大会の気運醸成に取り組んでまいりますので、ご協力をお願いします。

8 OTAふれあいフェスタ2025の実施報告について

 11月1日(土)・2日(日)、36回目を迎える「OTAふれあいフェスタ」を開催いたしました。
両日とも晴天の秋空のもと、約19万5千人の来場者にお越しいただきました。
 今年のフェスタでは、ふるさとの浜辺エリアをメイン会場とし、民踊や太鼓、みこしの「みこしパレード」、大田区沿岸部の魅力を感じていただける「フェスタクルーズ」を実施しました。
また、ふる浜公園が東京2025デフリンピックのデフビーチバレーボールの会場となることを受け、ビーチバレー場でスポーツ体験会を行い、盛り上がりを見せました。
さらに、太陽のエリアでは、昨年雨天中止となったヤングステージが盛況を博し、緑のエリアでは人気イラストレーターによる「バルーンワークショップ」がお子さま連れのファミリー層で賑わい、子どもたちの笑顔が印象的でした。
 本フェスタの開催にあたり、実行委員の皆さまをはじめ、区内の商店街や企業、青少年対策地区委員会など各種団体の皆さまから多大なご協力をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。

9 第76回大田区野菜と花の品評会・JA東京中央農業感謝まつりの開催について

 実りの秋を楽しむイベントのご紹介でございます。
11月16日(日)に「第76回大田区野菜と花の品評会」を大田文化の森にて開催いたします。
区内農家の方が猛暑や豪雨にご苦労されながら育て上げた、野菜と花の品評会を実施し、あわせて展示・販売する催しです。
 同時に開催する「JA東京中央農業感謝まつり」では、毎年人気のJA東京中央管内の野菜販売や大田区産の野菜を使った料理の販売、はねぴょんとの写真撮影会など、ご家族で楽しめる企画を多数ご用意しております。
 また、友好都市の長野県東御市及び秋田県美郷町からも名産品の出店、販売のほか、区内障がい者施設の自主生産品おおむすびによるお菓子などの販売も行います。
 皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場いただき、大田区の収穫の秋をお楽しみください。
多くの方のご来場をお待ちしております。

10 令和7年度都市景観大賞(都市空間部門)特別賞の受賞について

 洗足池周辺地区の景観保全の取組みが実を結び、令和7年度都市景観大賞 都市空間部門において特別賞を受賞いたしました。
 都市景観大賞とは、優れた景観形成に貢献した都市や地区を表彰するものであり、今回、地域の皆様や関係団体との協働による応募を行いました。
 審査委員長からは東京の中の最大のオアシスと評されるとともに、優れた自然、歴史資産を奇跡的に今に受け継いだ特別な価値を有する場所として、大賞にも匹敵する重みをもつ特別賞を授与するというコメントを頂きました。
 本地区が全国を代表する景観資産として認められたことは区長として大変喜ばしく、誇りに感じております。
 この結果については、様々な媒体を通じて皆様にお知らせするとともに、受賞を記念し、洗足池公園内において、パネル展をしばらくの間実施しております。
 この受賞は多くの関係者の長年にわたる取組みの賜物であり、活動に携わるすべての皆様に心から感謝申し上げます。
今後も区民の皆様とともに本区の美しい景観を守り育て、次世代に継承していく景観まちづくりに一層力を注いでまいります。

11 勝海舟記念館企画展「海舟に続け!若者たちの異国見聞」の開催について

 勝海舟記念館より、企画展「海舟に続け!若者たちの異国見聞」開催のお知らせです。
 これまでは、主に勝海舟や関係者たちの視点から幕末~明治にかけての歴史に光を当ててきましたが、今回は、海舟の教えや薫陶を受け海外に旅立った明治期の若者たちを主軸とします。
彼らが海舟に宛てた初公開の手紙十数点から、各々の志や外国での体験はもちろん、海外渡航の先達としての明治期の海舟の存在感やメンターとしての役割を紐解きます。
今回注目する若者たちはいずれも、これから何かを成し遂げようと模索する成長途上にあり、彼らに対する海舟の言葉や眼差しは示唆深く、現代を生きる私たちをも勇気づけてくれるものです。
なお、海舟が本展で示すようなメンターとなるまでの過程を特集する企画展の開催を来年度に予定しています。
それらの後日談としてもお楽しみいただければと思います。
 会期は11月14日(金)から3月8日(日)までで、会期中に学芸員のギャラリートークを4回開催いたします。
ご予約不要で入館料のみでご参加できます。
是非ご来館ください。

12 区所蔵美術品の活用について

 これまで区はさまざまな美術品を寄贈いただいておりましたが、区民が文化芸術に触れ、親しむ機会を増やす取り組みのひとつとして、
この度、新たな施設が10月29日に開館しましたのでご報告させていただきます。
 施設の名称は山口体験美術館、所在地は中央八丁目28番12号、運営は山口文化財団株式会社です。
この美術館では、「見る」だけでなく、「体験してアートを学ぶ」ことをコンセプトに、人間国宝が作陶した茶器で抹茶を飲んだり、陶芸体験や、小皿に絵付けをし、それをお土産として持ち帰る体験などができます。
入館料は、区民の方が1000円となります。
この季節、芸術や文化に触れる絶好の機会として、ぜひご友人やご家族と、一味違うアート体験で心豊かなひと時をお過ごしいただければと存じます。

以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。