地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年9月5日)

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更新日:2025年9月5日

地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年9月5日)

委員の皆様、おはようございます。

 台風15号は9時現在、和歌山県御坊市の西南西にあって、東北東に進んでいます。
 台風は、今後も本州南岸を東寄りに進み、関東においても大雨や強風、高波などに十分注意、警戒が必要であり、皆様におかれましてもご注意いただきますようお願いいたします。

 また、8月下旬に区内で立て続けに2件の延焼火災が発生していることから、火災予防に関するお話をさせていただきます。
例年、暖房器具等を使用する冬のシーズンが火災の多発する時期となりますが、まだまだ暑さが続く夏についても、各種火の取り扱いなどにはご注意いただければと思います。

それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

1  令和7年7月20日執行 参議院議員選挙の開票事務における公職選挙法に抵触する行為に対する対応について  

 既に皆様ご存知のとおり、去る7月20日に執行されました参議院議員選挙における開票事務において、公職選挙法に抵触する重大な不適切事案が発生したことについて、深くお詫び申し上げます。区では、公職選挙法に抵触する行為について、8月15日に、警察に告発状を提出し、8月29日に正式に受理されました。また、選挙事務の立て直しに向けて選挙管理委員会事務局長をはじめ必要な人事異動を行うとともに、区民の皆様からの信頼を取り戻すべく、区長部局に部長級の「内部統制統括官」を設置し、区役所業務全体のさらなる公正で適正な事務執行に向けて邁進してまいります。
 区民の皆様の信頼を回復するためには、今回の事案の全容解明と責任の所在の明確化、そして実効性のある再発防止策の策定と実施が不可欠であります。区長として、この事態を厳粛に受け止め、選挙管理委員会としっかり連携を図りながら、全力で取り組んでまいる所存です。
 重ねて、このたびは誠に申し訳ございませんでした。

2 令和7年第3回区議会定例会について

 第3回区議会定例会が9月12日から10月10日までの会期で予定されております。令和6年度各会計歳入歳出決算や条例案などの議案を提出する予定でございます。

3 大田区マイナンバーカードセンターの移転について

 大田区マイナンバーカードセンターは、区民の皆様の利便性向上に寄与することを目的に、平成30年7月から大森まちづくり推進施設にて業務を行ってまいりましたが、このたび、池上通りの拡幅を含む大森駅周辺のまちづくりの進捗に伴い、10月1日に蒲田駅東口へ移転することとなりました。
 移転開設準備のため、センターでの窓口業務を休止する期間が生じますが、区役所本庁舎及び特別出張所での窓口体制を強化し、区民の皆様にご不便をおかけしないよう進めてまいりますのでご理解・ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 移転後においても、区民の皆様に安心してご利用いただけますよう、一層の区民サービス向上に取り組んでまいります。

4 大森西地域力推進センターの第1期開設について

 第1期といたしましては、新設の体育室や音楽スタジオ等の区民活動施設のほか、5つの施設が入ります。先週末より順次移転を進め、大森西保育園と大田福祉作業所大森西分場は、9月1日から、新たなセンターの地で運営しております。

 来週には、シルバー人材センター大森西作業所、大森西特別出張所等が移転したのち、9月16日以降は全ての施設が、それぞれ移転後の場所での運営となります。

 その前日、9月15日には開設セレモニーを執り行わせていただきます。大森西地区の地域力推進地区委員会委員及び関係団体・機関の皆様をご招待しております。また、開設に先駆けまして、8月25、26日に開催いたしました、内覧会にも多くの皆様にお越しいただきましてお礼申し上げます。

 地域力推進センターが立つこの地は、現在、旧大森第六小学校の校舎を活用した、こらぼ大森がございますが、その成り立ちは、平成13年度末に廃校となった同校の活用について、地域の方々が主体的に検討いただいたことにあります。その後、20年以上に及ぶ施設の運営も、地域の皆様が区との協働により担われてきております。全ての施設・機能が揃うのは第2期ののちとはなりますが、入居施設だけでなく、これまでの協働の歴史に裏付けされたこうした地域の力も相乗させながら、まさに地域の力を高めていく拠点として機能を発揮し、賑わいの創出、地域の課題解決に繋げてまいります。

第1期開設に至るまで長きにわたっての、ご理解とご協力に心より感謝申し上げます。

5  手話言語の国際デー並びに東京2025デフリンピックに係るライトアップについて

 毎年9月23日は、国連が定めた手話言語の国際デーです。
この日は、手話が言語として確立されていることを世界に示し、聴覚障害のある方の人権を保障するために制定されました。
また、今年の6月25日には「手話に関する施策の推進に関する法律」が施行され、この法律においても9月23日は「手話の日」とされました。
 さらに、11月15日から26日まで、聞こえない、聞こえにくいアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会「東京2025デフリンピック」が、日本で初めて開催されます。
大田区も2つの競技の会場となっており、大田区総合体育館で、バスケットボール、ふるさとの浜辺公園ビーチバレー場で、ビーチバレーボールが実施されます。
 9月23日には、手話言語への想いを込めまして、区役所本庁舎、羽田イノベーションシティ、障がい者総合サポートセンターを手話言語の国際デーのイメージカラーであるブルーにライトアップします。
また、デフリンピック大会の成功を願って、大田区総合体育館と大森海苔のふるさと館ではブルーに加え、デフリンピックのイメージカラーである桜色のライトアップも行います。
これらの取り組みに加え、私もビデオメッセージにて、手話言語やデフリンピックへの想いを発信しております。
 SDGsの「誰一人取り残さない社会」の理念のもと、聞こえる、聞こえないにかかわらず、共に協力し合う共生社会の実現に向け、コミュニケーションや心のバリアフリーがさらに推進されることを期待しています。

6 敬老の日の区からのお祝いについて

 8月15日現在、区内にお住まいで、年度内に88歳になられる方は、男性1,217名、女性2,360名、あわせて3,577名でございます。
また、100歳になられる方は、男性30名、女性218名、あわせて248名でいらっしゃいます。
 区内の最高齢は、女性の方で111歳、男性の方で106歳となっております。
 88歳の方には、私、区長からの米寿お祝いメッセージカードを、また、100歳の方と最高齢の方には、お祝い金を贈呈させていただきます。
 昨日は、新たに100歳を迎える3名の方のお宅を訪問させていただき、直接、敬老の意と、お祝いを申し上げてまいりましたが、そのご壮健なお姿から私も元気をいただきました。
 引き続き、高齢者の皆様が住み慣れたまちで安心して暮らせる大田区を目指して、着実に高齢者福祉 施策を進めてまいります。

7 令和7年秋の大田区交通安全運動について

 9月21日から30日までの10日間、「秋の大田区交通安全運動」を実施いたします。
さて、大田区における今年の1月から6月末までの交通事故の状況ですが、警視庁の調べでは、交通事故件数は798件で、昨年同時期より104件増加しています。
死者数は減少しましたが、重傷者数は61名で2名増加、軽傷者数は789名で88名増加しております。
 区といたしましては、交通安全に対する意識を高め、引き続き悲惨な交通事故を1件でも減らしていくよう努めてまいります。
 関係団体の皆様、委員の皆様におかれましては、さらなるご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

8 スポーツ健康都市宣言記念事業第42回大田区区民スポーツまつりの開催について

 本年も10月13日のスポーツの日を中心に、区民スポーツまつりを開催します。
運営にあたりましては、大田区自治会連合会、大田区青少年対策地区委員会会長会、大田区青少年委員会のほか、多くの関係団体の皆様にご協力いただいております。
 また、各地区の自治会連合会や青少年対策地区委員会等が主催となり、8つの地域会場で運動会等を実施し、区民スポーツまつりを盛り上げていただいております。
 今年は、2年ぶりに大田区総合体育館が主会場となります。
主会場では、開会式のほか、バドミントン元世界ランキング1位の桃田賢斗選手によるバドミントンクリニックなどを行います。
 その他、大森スポーツセンター、田園調布せせらぎ館、多摩川緑地など、区内の全39会場でスポーツの体験会などを行いますので、それぞれのエリアを周遊して色々なスポーツを楽しんでいただけます。
スポーツ健康都市宣言に掲げる「健康で豊かな生活」の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。

9 平和都市宣言記念事業「平和のつどい」の実施報告 について

 先月、平和都市宣言記念事業「平和のつどい」を開催いたしました。
 今年は、式典と花火の打上げを別日に分けての初の取り組みで、関係機関と密に連絡を取りながら細心の注意を払い、無事開催できたことをうれしく思っております。
 終戦記念日である8月15日に、区民ホール・アプリコで実施した「平和記念式典」では、式典をはじめ、映画の上映会、ワークショップなどの取り組みを通し、子どもから大人まで約2,200名と多くの方に来場していただきました。
特に今年は、被爆地である長崎市長からメッセージをいただくなど、戦争の悲惨さと平和の尊さをより深く考える機会となりました。
 また、8月28日に実施した多摩川河川敷での「平和祈念花火」は、当日の天候にも恵まれ、84,000人の来場者のみなさまに約4,000発の花火の打ち上げを披露いたしました。
 この間、平和のつどい開催に向けて、多大なるご協力・ご支援をいただきました関係機関・団体の皆様に改めて感謝申し上げます。
 今後も平和の尊さを伝えながら、笑顔あふれる暮らしが送れる大田区になるよう取り組んでまいります。

以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。