真空パック、缶詰食品の注意

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更新日:2025年1月8日

本ページはボツリヌス食中毒の内容となります。乳児ボツリヌス症についてはこちらをご確認ください。

真空パックの要冷蔵品をレトルト食品と勘違いし食中毒

 令和3年7月に、家庭で調理された「チーズタッカルビ」を原因食品とするボツリヌス食中毒が発生しました。
 チーズタッカルビは、真空パックの要冷蔵品でしたが、レトルト食品と勘違いし、購入後から喫食まで自宅で常温保存していました。喫食前日にはチーズタッカルビの真空パックが膨張しており、不適切な食品の保存により食品内のボツリヌス菌が増殖し、毒素を産生したことが強く疑われました。
 患者4名は脱力感、言語障害、呼吸困難等の症状を呈しました。

ボツリヌス菌について

特徴

  • 土壌、海、河川等、広く環境中に存在しており、農作物・食肉・魚介類等あらゆる食材が汚染されている可能性があります。
  • 酸素が極めて少ない密封状態で増えます。
  • 熱に強い芽胞(硬い殻のようなもの)を形成するため、加熱調理した食品にも生存することがあります。

症状

  • 初期症状で視覚異常を訴えるとともに、口内の渇き、しわがれ声、腹部の膨満感、吐き気、嘔吐、歩行異常、嚥下困難、便秘、全身の筋弛緩等の症状があります。
  • 重症の場合は、呼吸筋の麻痺による呼吸不全で死亡する事例も報告されています。

潜伏期間

  • 毒素を摂取した場合、4時間~8日間(通常は12~36時間)で発症します。

予防方法

  • 購入してきた食品は包装を確認し、「要冷蔵」や「10℃以下で保存」等の表示のある場合は、必ず冷蔵保存するようにしてください。
  • 缶詰や真空パックの食品が膨張していたり、異臭がある場合には、菌が増殖している可能性があるので、絶対に食べないで下さい。

ボツリヌス菌に関する詳しい内容については、東京都の以下のホームページもご覧下さい。

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