令和4年度
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更新日:2023年11月6日
指導検査では、利用するこどもの安全・安心を第一にした重点検査項目を定めています。運営関係では、(1)職員配置基準に定める職員が確保されているか、(2)労働環境や労働条件が適切か、保育関係では、(1)こどもの人権に十分配慮し、こども一人一人の人格を尊重した適切な保育がなされているか、(2)こどもの個人差に配慮し、一人一人の発達過程に応じた保育がなされているか、会計関係では、安定して保育サービスを継続する経営体制が確保されているか、等々を重点項目として保育施設への指導検査を実施しています。
1 指導検査の実施結果について
令和4年度実施状況
ア 実地指導
保育所・保育施設等については、全体の52.8%に当たる131施設に対して実地検査を行いました。
種 別 | 対象施設数 (a) |
実地検査数 (b) |
うち文書指摘 施設数 |
実施率 (b/a) |
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(ア)私立認可保育所 | 155 | 76 | 53 | 49.0% |
(イ)小規模保育所 | 25 | 25 | 11 | 100.0% |
(ウ)事業所内保育所 | 3 | 3 | 3 | 100.0% |
(エ)定期利用保育室 | 3 | 3 | 3 | 100.0% |
(オ)認証保育所 | 37 | 13 | 8 | 35.1% |
(カ)認可外保育施設 | 25 | 11 | 7 | 44.0% |
合 計 | 148 | 131 | 85 | 52.8% |
イ 指導検査の実施結果
ウ 指導監査(検査)の結果報告書
福祉部所管の社会福祉法人及び各福祉サービス事業者等への指導検査結果と保育施設の指導検査結果をまとめた「令和4年度指導監査(検査)結果報告書」を共同で作成しました。下記のリンク先からご覧いただけます。
2 主な指摘事項と改善内容
指摘の具体事項例 | 主な改善内容 | |
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午睡時の安全確認……15施設 | ||
◆ 乳幼児突然死症候群(SIDS)予防策として、午睡(睡眠)チェックをきめ細やかに行い、必ず一人一人チェックし、その都度チェック内容を記録することとされている。 0歳児は5分に1回、1~2歳児は10分に1回が望ましい間隔であるが、適切にチェック表を記録していない事例があった。 |
当該保育施設では、望ましい間隔で一人一人をチェックし、睡眠時のどのような体勢から仰向けに直したか等がわかるように記録することとし、児童が安全な状態で睡眠をとっているかの確認を徹底することとしました。 また、うつ伏せ寝だけではなく、横向き寝についても、仰向け寝に直すことを徹底することとしました。 |
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◆ 午睡時に付き添いはしていたが、寝ている姿勢、顔色、呼吸の確認等一人一人の子どもについて見回りをしていない事例があった。 | ||
◆ 横向き寝を仰向け寝に直していない事例があった。 | ||
調理従事者の健康管理……14施設 | ||
◆ 調理担当者及び調乳担当者について、雇入れ時、配置換え時及び月に1回以上の検便検査を実施し、検査結果を確認した上で調理・調乳業務に従事させなければならないが、検便の実施が漏れた月があったり、検便の検査結果が判明する前に調理・調乳の業務に従事させていた事例があった。 | 当該保育施設では、施設長の責務として、衛生管理及び食中毒予防の観点から、調理・調乳担当者の検便結果等の職員の健康管理を徹底し、記録を保管することとしました。 当該保育施設では、月内に検便検査結果が出ない事例が生じないよう、提出時期を早め毎月15日には結果が確認できるようにすることとしました。 |
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玩具の定期的な点検……12施設 | ||
◆ 窒息の可能性のある玩具、小物等が保育環境下に置かれていないか等について、定期的に点検していることが確認できなかった。 | 当該保育施設では、安全衛生のチェックリストに新たな項目を設け、定期確認を行うとともに確実に記録として残すことを徹底しました。 また、職員会議でも職員への周知を図り、安全点検の重要性と事故防止に努めることを改めて確認しました。 |
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防災対策の状況……11施設 | ||
◆ 各保育施設は、避難訓練及び消火訓練の双方を少なくとも毎月1回は行わなければならないが、避難訓練または消火訓練を実施していない月がある事例があった。 | 当該保育施設では、避難訓練及び消火訓練は必ず毎月行わなければならない旨を職員会議にて職員に周知を図りました。また、訓練を確実に実施するため、実施日を職員会議の日と同じ日にするなど、訓練日を職員が十分に把握できるように取り組みました。 その他にも、避難訓練年間予定表を作成し、事務室等に掲示し職員全員が確認できるようにしました。 |
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保育士の適正配置……10施設 | ||
◆ 早番や遅番の時間帯等利用する子どもの少ない時間帯においても、開所時間中に配置される保育士の数は、2人を下回ってはならないが、常勤保育士1名と無資格の保育従事者1名の配置とする等、基準を下回っている事例があった。 | 当該保育施設では、保育に支障が出ないように職員の配置体制を築き、保育士等の勤務シフトを見直し、保育士2名等の基準を満たす職員配置を行いました。 |
指摘の具体事項例 | 主な改善内容 | |
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児童の健康診断……8施設 | ||
◆ 入所時健康診断を実施していない児童がいた。 | 当該保育施設では、来年度以降は、園の嘱託医で健康診断を受診するように保護者へ依頼しました。 当該保育施設では、入園時のオリエンテーションにおいて提出書類に漏れがないよう、チェックリストを作成しました。 当該保育施設では、健診当日に欠席した園児については、1週間以内に連絡を取りながら受診できるようにすることとしました。また、施設長と担任とでお互いに声を掛け合い漏れが生じないようにダブルチェックをすることとしました。 |
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◆ 入所時健康診断に代わる入所前4か月以内の母子手帳の提出依頼をしていなかった。 | ||
◆ 少なくとも1年に2回の定期健康診断を実施しなければならないが、未実施の児童がいた。 | ||
保育室内外の点検……7施設 | ||
◆ 保育室内外の窒息の可能性のある玩具、小物等が保育環境下に置かれていないかなどについて、定期的に点検を行っていなかった。 | 当該保育施設では、安全点検に関するチェック表を作成し、点検を行うようにしました。 | |
じゅうたん、マットの防炎性能……6施設 | ||
◆ 保育施設のじゅうたん、マット等は防炎処理を施されたものを使用しなければならないところ、保育室で使用されているジョイントマットを防炎性能を有してしなかった。 | 当該保育施設では、防炎性能を有していないマットを撤去し、防炎性能を有しているマットを設置し直しました。 | |
午睡時の安全確認……4施設 | ||
◆ 横向き寝を仰向け寝に直していない事例があった。 ◆ 睡眠状況の確認が目視のみで一人一人の児童の顔色や呼吸状態を確認していなかった。 |
当該保育施設では、うつぶせ寝だけでなく、横向き寝も仰向け寝に直す事を職員に周知しました。 当該保育施設では睡眠中の姿勢、顔色、呼吸の有無等を細かく観察して記録することとしました。 |
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防災対策の状況……3施設(認証保育所のみ) | ||
◆ 各保育施設は、避難訓練及び消火訓練の双方を少なくとも毎月1回は行わなければならないが、避難訓練または消火訓練を実施していない月がある事例があった。 ◆ 事故発生時に適切な救命措置が可能となるよう、少なくとも1年に1回は関係機関への緊急通報訓練を実施しなければならないが、1年に1回も実施されていなかった。 |
当該保育施設では、毎月避難訓練と消火訓練を実施するよう訓練に関する年間計画を修正するとともに、計画に沿って実施するようにしました。 当該保育施設では、緊急通報訓練を年に1回は実施するようにしました。 |
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