第4回大田区景観まちづくり賞審査結果について
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更新日:2025年2月14日
令和5年11月27日から令和6年1月26日まで募集を行った「第4回大田区景観まちづくり賞」の表彰対象が決定しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
表彰件数
街並み景観部門 5件(応募数32件)
景観づくり活動部門 3件(応募数22件)
みどりづくり部門 1件(抽出数20件)
表彰対象位置図
街並み景観部門
築145年の南馬込古民家改修
受賞者 発注者・プロジェクトマネージャー:臼田有吾
意匠・設備設計者:鈴木アトリエ 鈴木信弘
構造設計者:山辺構造設計事務所 山辺豊彦
施工者:あすなろ建築工房 関尾英隆
所在地 南馬込四丁目
馬込の臼田坂近くにある築145 年の古民家に対し、現世代の住人が快適な居空間を基本に、将来の対応も見据え「新しい古民家に蘇えらせた」改修事例である。原型は明治11(1878)年、農村地帯に建てられた伝統的な田の字型の間取りの農家住宅である。関東大震災以降、周辺は農地から住宅地に変貌し「馬込文士村」地区の一角となる。改修にあたり代々の思いが現在の建築主に引き継がれ当時の田園都市的な景観や街並みが味わえる様なリノベーション事例である。また、地域の変遷も伝わり今後の創造性も誘導する景観でもある。
大森ふるさとの浜辺公園
受賞者 ―
所在地 ふるさとの浜辺公園1-1、平和の森公園2-2ほか
東京23区内では初となる砂浜のある区立公園である。大森東・大森西地区は、かつてガス工場・鉄鋼所などがあった工業地帯だったが、その跡地を時代の流れに合わせて、日本の原風景を感じることができる白浜青松の砂浜のある公園に生まれ変わらせている。地域の自然、歴史、生活文化などを活かした大田区らしい活動となっている。開園に至るまでには、地元自治会・町会をはじめ、広く区民が参加したワークショップなどが行われた。公官庁に加えて、広く区民の意見を取り入れ、プロジェクトを進められた経緯を持つ。さらに平成19(2007)年開園から、レストハウスの設置、ビーチバレーボール場の設置、多目的広場・ナイター施設の設置なども進められている。
マチノマ大森
受賞者 所有者:日本都市ファンド投資法人
運用会社:株式会社KJRマネジメント
建築主:三菱商事都市開発株式会社
設計者・施工者:木内建設株式会社
環境計画:株式会社生活スタイル研究所
所在地 大森西3-1-38
「マチノマ大森」はかつての地域コミュニティーの中心であった「萬家(よろずや)」と人々の暮らしの中心であった「茶の間」を融合した施設がイメージされている。「食べる・買物をする・学ぶ・遊ぶ・働く・会話を楽しむ」など毎日の暮らしに身近で多様な活動をそれぞれに応じ楽しむことができる、心地良く過ごせる場所として、地域のコミュニケーションスペースとなっている。東邦医大通り側には、街の中に溶け込むような緑の植栽や落ち着いた色合いの建屋があり、街の憩いの場として綿密に計画された施設となっている。
大田区龍子記念館及び旧川端龍子邸
受賞者 ―
所在地 中央4-2-1(龍子記念館)、
南馬込4-49-11(旧川端龍子邸)
「大田区立龍子記念館」と道を挟んだ旧川端龍子邸は、馬込の閑静な住宅街の中にある。旧邸宅側は複数の建造物を含めた庭園として「大田区立龍子公園」となっている。川端龍子は明治、大正、昭和という激動の時代を生きた日本画家で、この地に大正9(1920)年に居宅兼アトリエを構え創作活動され、昭和37(1962)年には自らが設計し、設立した龍子記念館を竣工させ、昭和41(1966)年に生涯(80歳)を終えた。現在、これらは大田区所有となっている。また、龍子記念館と龍子公園内の旧川端龍子邸、画室等は、令和6(2024)年3月に国の登録有形文化財(建造物)に登録された。
新参道テラス
受賞者 発注者:株式会社朝日不動産
設計者:株式会社スタジオテラ、京王建設株式会社
施工者:京王建設株式会社
コンサルタント:東急株式会社、バオバブデザインカンパニー
所在地 池上4-30-6
新参道テラスは、池上本門寺につながる新参道の入り口に建設された「スタイリオ池上-新参道-令和5(2023)年竣工」の外構空間である。マンションではあるが、1階にはパティスリーショップや美容室といった地域住民が利用できるテナントを招き、樹木や庭石、ベンチを配した広場空間により、街に開かれた、ほっと一息つける場所を提供している。
景観づくり活動部門
羽田ふるさと再生プロジェクト
受賞者 多摩川とびはぜ倶楽部
所在地 多摩川大師橋干潟及び周辺河畔林
本活動を主催している多摩川とびはぜ俱楽部は10年以上前から多摩川の河口に広がる多摩川大師橋干潟で「子ども達が裸足で遊べる干潟づくり」を目指しゴミ拾い等に取り組んできた。令和4(2022)年は合計1,000kgのゴミを集め、国土交通省が回収と報告している。令和5(2023)年から「羽田ふるさと再生プロジェクト」実施。休日の自然観察・保全活動を通して、大田区の自然の豊かさや干潟の大切さを知ってもらい、地域への誇りと愛着のもてる人たちを増やすことを目的としている。4~9月は干潟に入ってカニやしじみを観察、10~3月は大師橋干潟および付近の河川敷、緑道でのゴミ拾いを中心に活動。学校の授業支援、夏休みサマースクールなども展開。
蒲田東口おいしい道計画
受賞者 一般社団法人蒲田東口おいしい道計画
所在地 さかさ川通りを中心とした蒲田東口エリア
「蒲田東口おいしい道計画」は地域の諸団体を中心に街路とパブリックスペースを活用することで、蒲田東口地区のエリアマネジメントに取り組んでいる非営利活動である。蒲田東口地区は、蒲田駅(JR・東急)と京急蒲田駅の2つの駅拠点の間に位置し、多様な街路に様々な飲食店等が軒を連ねている地域である。本計画はこのような街の魅力を活かし、来街者が楽しめる街路やより良好な地域社会の実現を目的として区や様々な組織と連携を図っている。
呑川こども鯉のぼり祭
受賞者 呑川の会
大田区立池上小学校
大田区立池上第二小学校
所在地 呑川(霊山橋~妙見橋)
呑川こども鯉のぼり祭を主催している呑川の会は、平成8(1996) 年の区の企画講座「呑川から東京の川を考える」の参加者有志と団体が平成9(1997)年に立ち上げた呑川の環境改善を目的とする区民団体である。約70名の会員で構成されており、イベントや研究・学習活動、展示活動や会報発行に取り組んでいる。本活動は、近隣の子どもたちに呑川への関心を持ってもらうことを目的に、川沿いにある池上小と池上第二小の児童に鯉のぼりを製作してもらい、毎年5月上旬の4~5日間にわたり呑川に展示するものである。今年で8年目を迎えており、数百の鯉のぼりがはためき、地域の風物詩になりつつある。
みどりづくり部門
Canon Institute of Software Technology
受賞者 キヤノン株式会社
所在地 下丸子2-9-4
Canon Institute of Software Technology建設計画の緑化完了書における地上部と建築物上の緑化面積は472.67平方メートル、接道部の緑化の長さは130.91mであり、いずれも緑化基準を上回っている。地上部には高木16本、中木6本、低木185本がいずれも新植されており、既存の街路樹との調和を図るための高木植栽と、季節の彩をもたらす為にツツジ類をはじめとする低木植栽を充実させた事例である。
表彰対象紹介パンフレット
第4回大田区景観まちづくり賞表彰対象紹介パンフレット(PDF:11,322KB)
[参考]募集パンフレット(応募期間は終了しております)
第4回大田区景観まちづくり賞募集パンフレット(PDF:1,723KB)
過去の景観まちづくり賞
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