医療的ケア事例紹介 その2

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更新日:2026年3月2日

うめちゃん(仮名)の場合

プロフィール

  • 10歳
  • 父・母・本人の3人家族
  • 出生時に二分脊椎、水頭症と診断され、両足から下に麻痺がある
  • 愛の手帳2度と身体障害者手帳3級を所持
  • 膀胱直腸障害があり、便を出すことが困難なため、1日に数回の導尿と摘便を行っている
出生から10歳までの主な出来事
時期 内容
出生 二分脊椎、水頭症、膀胱直腸障がいあり
入院中 シャント術を行う
在宅移行後 0歳 保育園入園
   理学療法を開始・導尿を開始
   訪問看護の利用を開始
3歳 身体障害者手帳と愛の手帳取得
   日常生活用具、移送サービス、共通利用券の申請
   児童発達支援通所開始
6歳 保育園を卒園
   特別支援学校に入学
   放課後等デイサービス利用開始

妊娠中に知った複数疾患と手術の恐怖、そして覚悟を固めるまで

妊娠中に胎児の脳の異常を指摘され、初めての妊娠の喜びが一転、深い不安に変わりました。
出産後、水頭症や二分脊椎などの多くの診断を受け、すぐ手術が必要と聞いたときは恐怖や罪悪感がありましたが、ただ無事を祈ることしかできませんでした。
手術室の扉の向こうに我が子がいるのに、何もしてあげられない無力さがつらかったです。
術後、たくさんの管につながれた小さな体を見て、不安もある中、親として強くななければいけないという思いが込みあげました。

共働き継続への不安と園探しの壁

保育園に入ることで感染症リスクは心配でしたが、共働きのため、保育園に預けざるを得ませんでした。
当時は医療的ケアが必要な障がい児を受け入れる保育園探しは困難で、役所や保育園と何度も話し合いを重ねました。
体制を整えるには時間と労力がかかりましたが、入園が実現した時は安心し、受け入れに尽力してくれた関係者の皆さまには感謝でいっぱいでした。

児童発達支援で見せた笑顔と自信の芽生え

児童発達支援に通い始めたころ、娘は思うように体が動かせず、泣いてばかりでした。
でも、スタッフの方が少しずつ遊び方を工夫してくれ、できることが増えていきました。
自分で手を伸ばしておもちゃを取ったときの笑顔は忘れられません。
「自分もできる」という自信を持つ姿に、親として大きな喜びを感じました。
小さな成功を一緒に喜び合える時間は、日々のケアの大変さを忘れさせてくれるほど大切なものになりました。

医療的ケア児等コーディネーターの介在で得られた大きな安心

特別支援学校入学後、放課後等デイサービスを利用する際に、医療的ケア児等コーディネータ―の存在を知りました。
さまざまな制度や支援の申請が複雑で、毎日の生活に追われている中で、何から調べればよいのかと悩んでいた私たちにとって、専門的に支えてくれる人がいることは大きな安心でした。
調整や連携もスムーズになり、「もう一人の伴走者がいる」と感じられたことで、心強く思いました。

うめちゃんの1日

スケジュール
  うめちゃん ママ パパ
5時00分      
5時30分   起床  
6時00分 洗腸 ケア 起床・朝食
6時30分  
7時00分 朝食    
7時30分    
8時00分     仕事
8時30分    
9時00分 特別支援学校 仕事
ママは時短勤務をしています
9時30分
10時00分
10時30分
11時00分
11時30分
12時00分
12時30分
13時00分
13時30分
14時00分 放課後等デイサービス
14時30分
15時00分
15時30分
16時00分 帰宅・夕食準備
16時30分
17時00分    
17時30分    
18時00分 夕食
18時30分
19時00分    
19時30分    
20時00分 入浴   帰宅・夕食
20時30分    
21時00分      
21時30分      
22時00分 就寝 入浴  
22時30分    
23時00分   就寝 入浴
23時30分    
0時00分     就寝

うめちゃんの1週間

スケジュール
 
               
6時00分 洗腸
 
7時00分 朝食
 
8時00分             休日は家族で過ごしたり、日用品の買い物に行きます。
             
9時00分 特別支援学校 特別支援学校 特別支援学校  
   
10時00分 放課後等デイサービス
 
11時00分
 
12時00分
 
13時00分
 
14時00分 放課後等デイサービス 放課後等デイサービス 通院
(隔週)
放課後等デイサービス
 
15時00分
 
16時00分 訪問看護  
   
17時00分   訪問リハビリ      
         
18時00分 夕食
 
19時00分              

在宅生活にかかる費用

  • 障がい児通所支援の利用者負担については、所得に応じた負担上限月額が設定されています。
  • 負担上限月額より利用料の1割負担の方が低い場合には1割負担の額となります。
  • 令和元年10月1日利用分から、就学前障がい児を対象とした児童発達支援等のサービスの利用者負担額が無償化されました。無償化の対象となる期間は、満3歳になって初めての4月1日から3年間です。
  • 令和7年9月1日利用分から、東京都の制度を利用し0歳から2歳までの児童発達支援等の利用者負担額が無償化されました。無償化の対象となる期間は、国制度の無償化対象になるまでの期間です。
  • 医療費…児童医療費助成適用の場合です
  • 訪問看護、訪問リハビリの交通費…事業所によって異なります
  • 放課後等デイサービスの利用料…一日当たり1,200円の事業所を利用した場合です
  • 放課後等デイサービスのおやつ代や送迎代…事業所によって異なります
  • この例は参考例です。自己負担額は、利用するサービス、日数、事業所等、様々なケースにより異なりますのでご了承ください。
1か月の費用
  一か月の回数 上限4,600円 上限37,200円
医療費 外来通院 2回 0円 0円
訪問看護 4回 0円 0円
交通費:例200円(1日当たり) 800円 800円
訪問リハビリ 4回 0円 0円
交通費:例200円(1日当たり) 800円 800円
障がい児通所支援 放課後等デイサービス:例1,200円(1日当たり) 16回 4,600円 19,200円
おやつ:例100円(1日当たり) 1,600円 1,600円
送迎:例100円(1日当たり) 1,600円 1,600円
自己負担月額 9,400円 24,000円

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