外来植物にご注意ください

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更新日:2025年4月30日

外来植物とは

もともとその地域にいなかった植物が、人間の活動によって他国・他地域から持ち込まれた植物のことです。その中には子孫を残し定着してしまうものもあります。
特に注意すべき外来種は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(以下、外来生物法とする)」により「特定外来生物」に指定されています。繁殖力が強く、在来種への影響が大きいため、ご自宅の敷地内で発見した場合は、駆除のご協力をお願いします。

特定外来生物とは

人間の活動によって他国・他地域から導入・移動された生物のうち、生態系、人の生命や身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれがあるものとして外来生物法により指定された生物のことを指します。
特定外来生物に指定されると、飼養、栽培、保管及び運搬することが原則として禁止されます。(野外へ放つ、植える及びまくことも同様です。)罰則も規定されています。

特定外来生物に指定された植物(駆除にご協力ください)

区内でも以下の植物の発見事例があります。

■オオキンケイギク

特徴
・北アメリカ原産、キク科の多年草
・繁殖期は5月~7月頃で、黄色い花をつける
・高さ3は0cm~70cm程度
・路傍、河川敷、線路際などの日当たりの良い場所に生育して大群落をつくる
・強靭で繁殖力が強く、かつては観賞用、緑化用として国内に導入された
・「キバナコスモス」と酷似した植物(注釈1)であるため、誤って栽培していたり、知らない間に繁殖している場合がある
(注釈1)キバナコスモスとの見分け方については、以下のホームページをご参照ください。

オオキンケイギク写真

オオキンケイギク写真
写真出展:外来種写真集(環境省)

■アレチウリ

特徴
・北アメリカ原産、つる性植物
・ウリ科の一年草
・開花期は8~10 月、直径1cm程の黄白色の花序を形成
・高さは、30~70cm程度
・日当たりの良い場所を好み、河川の川岸に非常に多い
・粗い毛を密生したつるで、他の物に巻きつき、長さ数~十数mになる

アレチウリ写真

アレチウリ写真
写真出典:外来種写真集(環境省)

駆除方法

外来植物がご自宅の敷地内で生育している場合、種ができる前に根元から引き抜き、ビニール袋等で密封し、枯らしてから可燃ごみとして処分してください。種ができている場合は、種が飛ばないように十分注意ください。
○種子をつける前のできるだけ早いうちに根元から抜き取るのが効果的です。
 (根が残っていると再度繁殖するおそれがあります。)
○除草剤による駆除も効果的ですが、他の植物や周辺環境への配慮をお願いします。

その他の外来植物

特定外来生物に指定されていなくても、生態系へのリスクが懸念される外来植物もあります。
主なものとして、下記のような植物が挙げられます。

■アメリカオニアザミ( 生態系被害防止外来種(注釈1))

特徴
・ヨーロッパ原産、キク科の一~二年草
・繁殖期は7~10月で、ピンク色の花をつける
・高さは、50~100cm
・葉や茎に固く鋭いトゲを持ち、手に刺さると痛みを伴う
・種子はタンポポのように綿毛で風に乗って拡散する
・枯れた後でも鋭いトゲがあるため、駆除の際には十分に注意する
・繁殖力が強く、環境省により生態系被害防止外来種に指定
(注釈1)特定外来生物ではないが、幅広く生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種のこと

駆除方法

・駆除する際は、葉や茎に固く鋭いトゲがあるため、革手袋等をつけて作業してください。
・ビニール袋等で密封し枯らしてから可燃ごみとして処分してください。トゲがごみ袋を突き破り、収集作業員が怪我をする可能性がありますので、新聞紙などで包むもしくは、「トゲ注意」の貼紙をごみ袋に貼るなどのご配慮をお願いします。

アメリカオニアザミ写真

アメリカオニアザミ写真

■ナガミヒナゲシ

特徴
・ヨーロッパ原産、ケシ科の一年草
・開花時期は4~6月で、オレンジの花をつける
・高さが20~60cm
・葉はタンポポやヨモギの葉に似たロゼット状
・1つの実から約1500粒の種が取れ、1つの個体が100個の実をつけることもあるため、合計約15万粒の種を作る
・葉や茎には植物毒であるアルカイドが含まれている
・生態系被害防止外来種には指定されていないが、繁殖力が強いことや他の植物の成長を阻害する成分を根から出すことから、生態系等への影響が懸念されている

駆除方法

・葉や茎に触れると手がかぶれるなどの症状が出る可能性がある成分を持っています。葉の形状がヨモギと似ているため、手で触れたり、口に入れないよう注意が必要です。
・駆除する際は、種が飛ばないよう十分注意し、ビニール袋等で密封し、枯らしてから可燃ごみとして処分してください。
・かぶれや怪我等の防止のため、手袋等をつけて作業してください。

ナガミヒナゲシ写真写真出典:侵入生物データベース(国立環境研究所)

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