フェーズ別の医療活動

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更新日:2018年3月23日

 災害発生時の医療救護活動は、限られた医療資源をどのように有効に用い、人命を救うかが重要です。発災からの時間が経つにつれて変化する状況に、国、都、各関係機関と連携しながら、迅速・的確に対応する必要があります。
 そのため、区では原則として、都の用いる「災害医療活動のフェーズ区分」(6区分)によって、発災後の状況の変化に応じた関係機関の役割分担を定め、医療救護活動の内容をまとめています。
 とりわけ、負傷者が集中し、最も医療資源を必要とする発災後72時間以内(フェーズ0,1)と、被災者の中長期的な健康管理が中心となるフェーズ2~5の区分を、基本的な考え方とし、必要に応じて細かい区分を用います。

フェーズ区分と想定される状況
フェーズ
区分
フェーズ名 該当する時間帯 想定される状況
0 発災直後 発災直後から6時間 建物の倒壊等や火災等の発生により外傷系傷病者が多数発生し、救出救助活動が開始される状況
1 超急性期 発災後6時間から72時間まで 救出された多数の外傷系傷病者が医療機関に搬送されるが、ライフラインや交通機関が途絶し、被災地以外の人的・物的支援の受入体制が確立されている状況。
2 急性期 発災後72時間から1週間程度 被害状況が少しずつ把握でき、ライフライン等が復活し始めて、人的、物的支援の受け入れ体制が確立されている状況。避難所等の被災者の慢性疾患、健康管理への対応が必要とされ始める。
3 亜急性期 発災後1週間程度から1か月程度 地域医療やライフライン機能、交通機関等が徐々に回復している状況。
4 慢性期 発災後1か月程度から3か月程度 避難生活が長期化しているが、ほぼ復活して地域の医療機関や薬局が徐々に再開している状況。被災者の心的外傷やストレス障害が増加する。
5 中長期 発災後3か月程度以降 医療救護所はほぼ閉鎖され、通常診療がほぼ回復している状況。

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