用語の解説

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更新日:2023年3月31日

主な呑川の用語解説

呑川の水質浄化に関する用語の説明です。

二級河川

二級河川とは、二級水系に係る河川で、都道府県が指定した河川です。

二級水系

二級水系とは、一級水系以外で都道府県が指定した水系です。なお、一級水系とは、国土保全上または国民経済上特に重要な水系として国が指定した水系です。

感潮河川

河川が海に流入する河口部では、河川は潮の満ち引きの影響を受けます。この影響を受ける区間を感潮区間といい、このような感潮区間がある河川を感潮河川といいます。呑川では、おおよそ池上地区に架かる池上橋より下流が感潮区域となっています。

流域

降った雨や溶けた雪は、地表面を流れて河川に流れ込みます。この流れ込む範囲を流域といいます。呑川は、世田谷区、目黒区、大田区の3区に跨る流域を持っています。

暗渠

暗渠とは、河川などの水の流れが地上から見えない状態にあることをいいます。呑川では、目黒区と大田区の境付近にある工大橋から上流が暗渠区間です。

開渠

開渠とは、暗渠の対義語で、河川などの水の流れが地上から見える状態にあることをいいます。呑川では、目黒区と大田区の境付近にある工大橋から下流が開渠区間です。

城南三河川清流復活事業(清流復活事業)

城南三河川清流復活事業は、東京都環境局、建設局、下水道局の3局共同の事業です。都市化によって水量が減少した城南三河川(渋谷川・古川、目黒川、呑川)に豊かな清流を取り戻すため、平成7年3月より、下水道局落合水再生センターで高度処理された再生水(日量約86,400トン)を各河川に導水しています。呑川においては、約42パーセントの36,300トンが導水されており、水源を持たない呑川の水質浄化に寄与しています。

白濁化

白濁化とは、河川の水が白く濁った状態になることをいいます。これは、有機物の分解などによって発生する硫化水素が酸素量の豊富な水面付近において酸化され、硫黄へと変化することが原因と考えられています。

スカム

スカムとは、川底に堆積した汚濁物質が、有機物の分解などによって発生する硫化水素やメタンガスの浮力によって水面上に浮上したもののことをいいます。

BOD

生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)の略で、河川の水質汚濁の指標として用いられます。水を汚している有機物を微生物が酸化分解するときに必要とする酸素量で、有機物の量を表した値です。

DO

水中に溶解している酸素の量のことで、代表的な水質汚濁状況を測る指標の一つです。

総合的な水質浄化対策

呑川水質浄化対策研究会では、河川対策・下水道対策・流域対策などの総合的な水質浄化対策を検討しています。
河川対策とは、高濃度酸素水による水質浄化施設や河床整正工事など、現在の呑川の水質を浄化していく対策です。
下水道対策とは、合流式下水道の改善によって、雨天時に呑川へ放流される汚濁負荷量を軽減または削減していく対策です。
流域対策とは、雨水を貯留する施設や地下に浸透させる施設などを整備することによって、下水道に流入する雨水の量を減らし、呑川に放流される雨天時下水の量を軽減していく対策です。

城南五区

城南五区とは、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区の五区です。

水質浄化シミュレーション

水質浄化シミュレーションとは、パソコン上で河川の流れや水質の変化を再現するモデルを構築して、浄化施設による水質の改善効果を計算するものです。呑川の水や泥を使用した室内実験等の結果を再現モデルに反映させることにより、計算精度の向上を図っています。

汚濁負荷量

汚濁負荷量とは、水質を汚濁する物質の総量をいい、主としてBODなどの1日当たりの量で表されます。

合流式下水道の改善

合流式下水道は、汚水と雨水を一つの下水道管で集める方式です。この合流式下水道では、大雨が降った時に汚水混じりの雨水が河川へ放流されるため、河川の水質悪化の一因となっています。
合流式下水道の改善は、新しい下水道管を整備することにより、雨の降り始めの特に汚れた下水の一部を貯留し、雨天時に合流式下水道から放流される汚濁負荷量を削減するものです。

雨水貯留施設

雨水貯留施設とは、降雨初期の特に汚れた下水を一時的に貯留する施設です。この施設によって、河川へ放流される雨天時下水が削減されます。

高濃度酸素水

高濃度酸素水とは、通常の空気中に置かれた水に含まれているよりも多い量の酸素を溶かし込んだ水のことです。この高濃度酸素水を利用した水質浄化施設は、酸素量が少ない呑川の川底付近に高濃度酸素水を流すことで酸素量を増加させ、水質を浄化していく施設です。

ユスリカ

ユスリカとは、ユスリカ科に属する生き物で、ハエや蚊の仲間です。日本では、1,000種類を超えるユスリカが報告されており、川や池などあらゆる水域に生息しています。川の近くなどでは、たくさんのユスリカが柱状に集まり、いわゆる「蚊柱」をつくることがあります。蚊のように人を刺して吸血することはありません。電灯の灯などに集まる性質を利用して、呑川では、ランプに集まったユスリカをファンにより吸引捕獲する装置を設置しています。

浚渫

浚渫とは、生活排水などに伴って排出された浮遊物質、あるいはプランクトンの死骸や微生な粘土粒子などが、河川、運河などの暖流部(あたたかい水)の水底に沈殿し、形成された浮動性(ふわふわと浮く)に富む泥をいいます。

犬走り

犬走りとは、基礎のまわりのコンクリートなどで施工された部分を言います。犬が走れるので犬走りと言われています。

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