水痘
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更新日:2025年4月25日
水痘は12~7月と冬から夏にかけて流行しやすいですが、1年を通してどの季節でもかかる可能性があります。
大田区と東京都の発生状況は、毎週更新しています。下記リンクから確認できます。
大田区感染症発生動向調査
水痘とは
水痘ー帯状疱疹ウイルスによる感染症で、「みずぼうそう」という名前でも知られています。
小児によく見られ、特に2~8歳の子どもの発症が多いです。また、小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。成人での水痘も稀に見られますが、成人が発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。
感染経路
ウイルスを含んだ咳やくしゃみなどを吸い込むことで感染する飛まつ感染と、空気中に漂うウイルスを吸い込むことで感染する空気感染があります。また、発症している人の粘膜や、水疱からの排出物に触れることで感染する接触感染もあります。発しん出現の1日から2日前から、すべての水疱が痂皮化するまで感染性があります。
症状
10~21日程度の潜伏期間を経て発症します。
特徴的な症状は、かゆみを伴う水疱と38度前後の発熱、全身に現れる直径3~5mm程度の丘疹(盛り上がった赤い発しん)です。数日にわたり新しい発しんが次々と出現し、急性期には紅斑、丘疹、水疱、痂皮(かさぶた)のそれぞれの段階の発しんが混在します。すべての発しんが痂皮になるまで6日程度かかり、学校安全保健法ではすべての発しんが痂皮化するまで、出席停止となります。上記のような症状が出現した場合や、周囲に水痘と診断された人がおり疑わしい症状が出現した場合は、接触歴や症状について医療機関に伝えた上で受診しましょう。
感染予防のポイント
有効な予防方法は、予防接種です。水痘ワクチンの1回の接種で重症の水痘を予防することができ、2回の接種では軽症の水痘とその発症を予防することができるとされています。発症した場合でも、ワクチンの接種によって症状の軽減が期待できます。
大田区では、乳幼児に対して水痘の定期予防接種を実施しています。
水痘と診断された人と接触した場合には、自身のワクチン接種歴を確認しましょう。また、接触後3日以内にワクチンを接種することで、発病を予防したり症状を軽減できる可能性があります。
子どもの集団生活ではおもちゃやタオルの共用を避ける、手洗いうがいをこまめに行う、年齢に応じた咳エチケットを心がけるなど、日常的な感染予防も大切です。
その他
水疱ー帯状疱疹ウイルスは治癒後も体の中に長期間潜伏します。病気への罹患や加齢などにより体の抵抗力が下がり、ウイルスが再び活性化すると、帯状疱疹として再発します。
大田区では、帯状疱疹のワクチン接種も実施しています。予防接種対象者などの詳しい情報は、下記のリンクからご確認ください。
帯状疱疹ワクチン接種(定期・任意接種)