令和8年第2回大田区議会定例会 区長開会あいさつ

ページ番号:332874110

更新日:2026年6月16日

令和8年6月16日

 本日、令和8年第2回大田区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様のご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 一年で最も昼が長い夏至も間近に迫り、初夏の陽光が力強さを増してまいりました。近年は夏本番を前にして記録的な暑さが続くなど、気候の変化を肌で感じる季節でございます。台風・集中豪雨による水害への備えはもちろんのこと、熱中症対策についても万全な体制を整え、区民の皆様の安全・安心を確保してまいります。
 はじめに、中東情勢についてご報告申し上げます。米国とイランの間で戦闘終結に向けた合意がなされ、今月19日に正式に覚書を締結するとの報道に接しておりますが、先行きはいまだ不透明であり、サプライチェーンの混乱や原材料価格の高騰が区内経済に深刻な影響を及ぼし続けております。折しも、各種団体の総会が続く時期でもあり、私も経営者の方々と言葉を交わすたびに、足元の厳しさを肌で感じております。先月には団体の代表者の方が区役所へお越しになり、議長とともに現場の切実な実態を直接お伺いする機会もございました。そうした積み重ねを踏まえ、行政と議会が一体となって地域の声を届けることこそが今求められていると強く認識し、先月5月29日、議長とともに東京都庁へ赴き、都知事宛ての緊急対策に関する要望書を提出いたしました。要望の内容は3点で、原材料の安定供給確保に向けた国への働きかけ、市場を歪める行為への監視・指導、そして中小企業への緊急的な財政支援及び伴走型支援を求めたところです。今後も引き続き地域の声に耳を傾けながら、中東情勢及び国・東京都の動向を的確に把握し、議会との強固な連携のもと、必要な対策に全力で取り組んでまいります。
 次に、まちづくりやこれに関連する機運醸成の取組について、3点続けてご報告申し上げます。1点目は、大田区歴史的風致維持向上計画の認定についてでございます。このたび、昨年度末に策定した本計画が、5月22日に東京都内で初めて、文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣から認定を受けることができました。認定式には私自身が出席し、永井国土交通大臣政務官から直接、認定書を受け取りました。これは、大田区がこれまで歩んできた歴史の重みと、それを守り続けてきた区民の皆様の努力が国に認められた証であると受け止めております。今後は、大田区固有の歴史・文化を次世代へ継承し、「歴史・文化をめぐり、訪れたくなる、ウォーカブルなまち」の形成を推進し、この意義深い一歩を、未来への大きな飛躍につなげてまいります。本計画の作成にあたりまして、ご尽力いただきました大田区歴史的風致維持向上計画策定協議会委員の皆様、貴重なご意見や資料のご提供をいただきました関連団体をはじめとする全ての皆様に、心より感謝申し上げます。
 2点目は、大森駅と馬池洗まいせん地区の機運醸成事業、通称「OMAISENオマイセン PROJECTプロジェクト」についてでございます。この事業は、NHKにおいて、宇野千代がモデルとして描かれる連続テレビ小説「ブラッサム」と、小栗上野介とともに勝海舟が取り上げられる大河ドラマ「逆賊の幕臣」が放映されることを契機に、地域の活性化と交流人口の拡大を目指す事業です。具体的には、朝ドラ放映期間中におきましては、地域イベントを活用した賑わいを創出する取組やNHKと連携したトークイベントなどの事業を展開することで、区民の皆様に馬込文士村をはじめとする地域の歴史・文化的な魅力を再発見していただき、シビックプライドの醸成を図ってまいります。続く大河ドラマ放映期間中におきましては、区外の歴史・幕末ファン層を新たなターゲットとして取り込み、勝海舟ゆかりの地への来訪者増加と地域ブランドの向上を目指し、広域的なプロモーションを展開いたします。なお、今年度は大森駅開業150周年という節目の年にもあたることから、大森エリアの魅力についても広く発信する好機と捉えています。駅開業150周年関連事業とも連携しながら、大森エリア全体の賑わい創出につなげてまいります。
 3点目は、新空港線と沿線まちづくりの今後の進め方についてでございます。新空港線整備については、昨年10月、第一期事業の整備主体である羽田エアポートライン株式会社と営業主体である東急電鉄株式会社が国土交通省へ提出した速達性向上計画が認定されたことで、新空港線第一期事業が鉄道事業として許可されました。今後とも、区は、地域の皆様に向けた都市計画素案説明会が早期に開催されるよう、東京都と連携してまいります。あわせて、東京都が中心となって進める都市計画・環境影響評価の手続きや、羽田エアポートライン株式会社が中心となって進める鉄道施設の調査設計を、積極的に支援してまいります。また、第一期整備だけでなく、第二期整備についても事業計画の深度化及び関係者との調整を進めてまいります。沿線まちづくりについては、蒲田のまちの機能更新と都市基盤の整備を一体的に進めていくため、今年1月に改定した蒲田駅周辺再編プロジェクトを踏まえて、関係事業者等との協議・調整を加速化させてまいります。鉄道整備と沿線まちづくりは車の両輪であり、それぞれの事業効果を最大限に引き出していけるよう、区は全力で取り組んでまいります。
 次に、笑顔とあたたかさあふれる「大田区らしい地域共生社会」の実現に向けた取組についてでございます。現在、令和9年度を始期とする「おおた高齢者施策推進プラン」及び「おおた障がい施策推進プラン」の策定作業を進めております。計画策定に先立ち、その基礎資料とするため昨年度に実施した実態調査では、多岐にわたる課題が明らかになりました。高齢者施策においては、「生きがいと役割」、「自分らしい暮らし」、「つながりと安心」の3つの視点から課題を抽出しています。また、障がい施策においては、「障害福祉サービスの充実」をはじめ、「相談支援体制の充実・強化」、「障害への理解促進」など10項目に課題を分類・整理しています。次期計画では、こうした区民の皆様が、現に直面している困りごとだけでなく、「将来への不安」もしっかりと受け止め、具体的な施策を練り上げてまいります。
 最後に、令和7年度の決算速報値がまとまりましたので、その概要についてご報告をさせていただきます。一般会計におきましては、歳入は3,623億1,724万円余、収入率は98.18%、歳出は3,487億656万円余となり、繰越明許費を差し引きました実質収支は90億8,095万円余となります。詳細につきましては、第3回定例会におきましてご報告を申し上げ、ご審議を賜りたく存じますので、よろしくお願い申し上げます。
本定例会に提出いたしました案件は、令和8年度一般会計補正予算(第2次)のほか、条例議案8件、その他議案9件、報告議案12件でございます。本補正予算案につきましては、子育て教育施策の充実に資する予算、第1次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算を計上しております。一般会計における補正予算案の規模は7,375万円となり、補正後の予算額は3,711億8,656万円となっております。第2次補正予算案に計上した事業から主なものをあげますと、病児・病後児保育事業に係る経費、麻しん抗体検査費用及び麻しん予防接種費用助成に係る経費等を計上しております。また、条例議案関係では、大田区特別区税条例の一部を改正する条例などを提出しております。提出議案につきましては、いずれも後ほど上程いただいた際、順次ご説明を申し上げますので、よろしくご審議、ご決定を賜りますようお願い申し上げ、招集の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

お問い合わせ

企画課

電話:03-5744-1444
FAX :03-5744-1502
メールによるお問い合わせ