令和8年第3回大田区議会定例会 区長開会あいさつ

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更新日:2026年9月15日

令和8年9月15日

 本日、令和8年第3回大田区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様のご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 まず、先日の大雨への対応についてご報告いたします。区では、9月7日月曜未明の大雨の予報を受け、前日から水防指揮本部を立ち上げ、自主避難スペースの開設をはじめ、こどもたちの安全を守るため、日曜日の昼前には全ての区立小中学校で臨時休業とすることを決定し、保護者の皆様に速やかにお知らせいたしました。出水期はまだ続くことから、台風や集中豪雨などあらゆる水害に対して、引き続き全庁をあげて万全の警戒態勢を整えるとともに、災害情報や避難情報など早い段階で注意を促し、区民の皆様が適切に対応いただけるよう、迅速でわかりやすい情報発信に努めてまいります。

 さて、今年の夏は、全国各地で甚大な自然災害が相次いで発生しました。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。7月28日に発生した熊本地震では、酷暑の中での災害対応となり、現在も復旧・復興に向けた支援が続いております。区では発災直後から、備蓄物資を確認し輸送手段を確保するなど、要請に応じて迅速に支援できるよう準備を整えてまいりました。その後、東京都を通じた要請を受け、罹災証明書の申請受付と住家被害認定調査の支援要員として事務職および建築職の職員2名を熊本市へ派遣するなど、被災地の復旧・復興に向けた支援を行っております。一方、8月には関東地方でも災害が相次ぎました。13日の千葉豪雨の際には、区においても直ちに水防態勢を整え、警戒にあたりました。また、23日未明に発生した茨城県を震源とする地震では、区内の一部で震度4を観測したため、直ちに職員が参集し、被害状況などの情報収集にあたりました。その後、8月下旬以降も北陸地方などで豪雨が発生するなど、相次ぐ自然災害を目の当たりにし、職員態勢をはじめとした日頃の備えはもとより、自治体同士が手を携え、助け合うことの重要性を改めて強く感じております。今後も被災地の要望に応じた支援を継続的に行うとともに、今回の経験や教訓を区の災害対策にしっかりと活かし、区民の皆様の命と暮らしを守るため、防災体制の更なる強化に万全を期してまいります。

 次に、平和都市宣言記念事業「平和のつどい」についてでございます。区制80周年という節目の年にあたる今年、8月15日の終戦記念日に平和都市宣言記念事業「平和のつどい」を開催いたしました。区民ホール・アプリコで開催した「平和のつどい」では、平和記念式典に加え、映画の上映会やワークショップなどを実施し、こどもから大人まで約1,800名の方にご来場いただきました。式典では、東調布第三小学校児童による合唱に2年ぶりに来日したセーラム市学生訪問団が参加するとともに、友好都市締結30周年を迎えた長野県東御市の花岡 利夫市長からメッセージをいただき、戦争の悲惨さと平和の尊さをより深く考える機会となりました。また、昨年までは8月に実施していた大田区平和祈念花火ですが、今年は昨今の猛暑や荒天による中止を避けるため日程変更し、11月14日に開催いたします。「大田区制80周年記念事業 平和祈念花火2026~笑顔を未来につなぐ~」と題し、開始時刻を2時間早めて、午後5時からの開催といたします。日時の変更に伴い、土曜日の夕方の開催となりました。ぜひ、次代を担うこどもたちにも、平和への祈りを込めて、この花火を楽しんでいただきたいと思います。平和を基調とするテーマで開催することの意義について、区民の皆様にご理解いただけるよう内容を充実させるとともに、区制80周年を機に、花火事業の再構築を図るべく、地域と産業を活性化してまいります。引き続き、警察・消防など関係機関と連携を取り、安全安心な花火の運営を図るよう、準備を進めてまいります。

 次に、住み続けたいまちNo.1、子育てNo.1都市の実現に関連した取組をご報告いたします。はじめに、大田区こども未来総合センターの開設についてでございます。このたび、8月1日に当センターが晴れて開設されましたこと、心より嬉しく思っております。開設に先立ち、7月13日には、議長や大田区自治会連合会長など多くの関係者の皆様にご列席いただき、小池東京都知事とともに開設セレモニーを執り行いました。また、内覧会には区議会議員の皆様に加え、民生委員児童委員や区立小中学校の教職員など、多くの方にご参加いただき、貴重なご意見や温かいお言葉を賜りましたこと、御礼申し上げます。当センターは、都内初となる都区合同で設置した児童虐待通告窓口「おおた児童虐待対応ダイヤル シャープ救急通報」にて、都区双方の職員で編成する「都区合同インテークチーム」で通告・相談を一義的に受け付ける革新的な取組を行います。関係機関の皆様の内覧時にも合同インテークや施設に関する多くのご質問をお寄せいただきました。改めて皆様の関心の高さやセンターへの期待を実感するとともに、一層気を引き締め、迅速・的確に児童虐待へ対応していく覚悟を改めて強くしたところでございます。当センター内に新設した大田区のおおたこども家庭センターと、東京都の大田児童相談所の両組織が同じ場所で執務するメリットを活かし、これまで以上にこどもとご家庭への支援を適切に行っていくとともに、関係機関の皆様との連携を深め、おおたのこども達の健やかな成長を支えてまいります。

 続いて、「地域力を生かした大田区まちづくり条例」の改正についてでございます。現在、子育て世帯が定住しやすい住環境の整備や住宅施策についての検討を進めておりますが、不動産関係団体との意見交換を通じて、子育て世帯向けの住戸数が需要に供給が追い付いていない状況にあることを確認することができました。こうした状況を踏まえ、少しでも多くの子育て世帯が区に定住していただけるよう、「地域力を生かした大田区まちづくり条例」を改正し、子育て世帯向けの住戸の設置基準を強化することにより、供給数の増加を目指していまいります。今後は条例案のパブリックコメントを実施するほか、それ以外の住宅施策についても引き続き区民の皆様や事業者の皆様のご意見を伺いながら検討を加速してまいります。

 続いて、8月8日に行われた婚姻届イベントについてでございます。令和8年8月8日という末広がりの「8」が3つ並んだ縁起の良いこの日、大田区では462件の婚姻届が提出されました。区といたしましては、大田区を選んで婚姻届をご提出される皆様を温かく祝福できればと考え、限られた時間ではありましたが婚姻届イベントを実施しました。このイベントでは特別に作成した大田区オリジナル記念グッズをお持ち帰りいただいたほか、記念撮影スペースを設け、区の公式PRキャラクター「はねぴょん」も登場してお祝いの雰囲気を一層盛り上げてくれました。婚姻届を提出されたお二人の新しい幸せな歩みは、大田区がこのたび迎える「区制80周年」、そしてその先の未来へと続く歩みとも重なります。大田区では新たな門出を迎えられた皆様に改めてお祝い申し上げますとともに「大田区で結婚して、大田区で暮らして本当によかった」と実感し、このまちに住み続けたいと思っていただけるよう、今後も温かく新生活を応援してまいります。

 そのほか、区政の諸点につきましてご報告申し上げます。はじめに、敬老のお祝いについてでございます。区では、区内男性・女性それぞれ最高齢の方及び満100歳の方にお祝い金を、満88歳の方には、私、区長からの米寿お祝いメッセージカードを贈呈させていただきます。8月15日現在、区内男性・女性それぞれの最高齢は、111歳の女性の方と107歳の男性の方です。年度内に100歳になられる方は、男性33名、女性201名の合計234名で、88歳になられる方は、男性1,156名、女性2,074名の合計3,230名でございます。お祝いを贈呈させていただく方々をはじめ、高齢者の皆様に敬老の意を表すとともに、誰もが住み慣れたまちで安心して暮らせる大田区を目指して、着実に施策を進めてまいります。

 また、9月21日は「認知症の日」、9月は「認知症月間」です。区では、認知症月間の取組として、「新しい認知症観」の理解を深めるための施策を推進しています。「新しい認知症観」とは、「認知症になってからも、個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができる」という考え方です。講座の開催をはじめ、本庁舎3階や「スマイル大森」での若年性認知症のある人の作品展、 区立図書館での認知症関連図書の展示など、区民の皆様に広く認知症についての関心と理解を深めるための様々なイベントを実施しています。さらに、9月21日の「認知症の日」には、18時から本庁舎と障がい者総合サポートセンターを認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップを行います。認知症のある人が尊厳と希望を持ち、同じ社会でともに生きる地域共生社会の実現に向け、区民の皆様への「新しい認知症観」の普及啓発を推進してまいります。

 続いて、NHKドラマ放映を契機に、大森駅と馬池洗地区の機運醸成を行う事業、通称「OMAISEN PROJECT」についてでございます。いよいよ今月末から、宇野千代を主人公のモデルとしたNHKの連続テレビ小説「ブラッサム」の放送が始まります。すでに郷土博物館では、宇野千代や大森貝塚発見150年をテーマにした特集展示を開催しており、ドラマ放映開始に合わせ、今月末から大田文化の森で宇野千代と馬込文士村を紹介する特別展示を開始します。今後、各地域で開催されるイベントなどを通じて地域活性化に向けた取組を進めてまいります。またNHKと連携しながら、番組に関連する方などを招いたイベントを11月に企画しており、こうした様々な事業や各種媒体を通じた情報発信を進めながら区内回遊性の向上や、シビックプライドの醸成に寄与してまいります。なお、小栗上野介とともに勝海舟が取り上げられる大河ドラマ「逆賊の幕臣」の放映までもう半年を切りました。こちらも「ブラッサム」に引き続き、勝海舟ゆかりの地域の歴史・文化資源を生かした取組を途切れることなく展開し、地域ブランドの向上と地域のにぎわい創出につなげてまいります。

 続いて、新空港線整備と沿線まちづくりの今後の進め方についてでございます。新空港線整備につきましては、工事着手に向けた重要な節目である都市計画素案説明会を先々月の7月中旬に2日間にわたって開催いたしました。2日間とも参加者が300名を超え、その中で様々なご意見をいただきました。引き続き、整備主体である羽田エアポートライン株式会社と営業主体である東急電鉄株式会社と連携しながら、より多くの区民の皆様の期待に応えられるよう鋭意取り組んでまいります。沿線まちづくりにつきましては、今年1月に改定した「蒲田駅周辺再編プロジェクト」を踏まえて、関係事業者との協議・調整を加速化するとともに、7月に蒲田都市づくり推進会議を開催し、『連続性のある蒲田らしいまちなみ』を地域の皆様とともに実現するため、蒲田駅西口周辺における地区計画の検討を提案したところです。今後、学識経験者や地元関係者などが参画した検討部会を設置し、まちづくりの議論を進めてまいります。新空港線整備と蒲田のまちづくりを連携して進めることで、広域的な拠点性があり、賑わいや魅力あふれる蒲田を目指して、これからも全力で取り組んでまいります。

 続いて、大田区コミュニティセンター羽田旭新施設の供用開始についてでございます。旧羽田旭小学校施設の暫定活用終了に伴い、老朽化した施設を改築し、この度新施設を10月10日にオープンする運びとなりました。オープンに先駆けて、9月18日、19日には、内覧会を実施し、区議会議員の皆様、自治会連合会正副会長や糀谷・羽田地区の自治会連合会長を始め、両地区の自治会町会の皆様や防災活動拠点委員など、多くの関係者をお招きし、新施設を実際に体感頂きたいと考えております。大田区コミュニティセンター羽田旭が、新たな地域活動拠点として、地域の力を相乗させ、地域の課題解決や地域防災力の向上に大きく貢献するよう、取り組んでまいります。また、現在蒲田西地区においても新施設となる蒲田西地域力推進センター開設に向け準備を進めております。こちらにつきましても進捗がありましたらこの場でご報告いたしますので引き続きご理解賜りますようお願い申し上げます。

 最後に、大田区生活支援給付金についてでございます。令和8年2月末より全区民を対象とした生活支援給付金5千円の支給を順次開始し、先月8月末までに対象者の約95%、70万人を超える方々に支給が完了いたしました。支給に際しては申請手続き不要の「公金受取口座」・「前回振込口座」を積極的に活用することで申請者の負担軽減とより速やかな支給に繋げ、物価高騰の影響を受ける区民の皆様の生活支援につなげることができました。現在もなお、先行きの見通せない不安定な社会情勢が続いておりますが、引き続き区民の皆様の安心な生活基盤を全力で支えてまいります。

 本定例会では、令和7年度 各会計歳入歳出決算につきましてご認定をお願いしております。このほか、本定例会に提出いたしました案件は、補正予算案では令和8年度 一般会計補正予算(第4次)のほか、国民健康保険事業特別会計 補正予算(第1次)、後期高齢者医療特別会計 補正予算(第1次)、介護保険特別会計補正予算(第1次)の計4件、条例議案4件、その他議案13件、報告議案20件でございます。一般会計補正予算案(第4次)では、第3次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算、令和7年度決算確定に伴う精算等を行うための予算を計上しました。一般会計における補正予算案の規模は2億7,928万5千円の減額となり、補正後の予算額は3,712億2,681万円余となっております。条例議案関係では、大田区議会議員及び大田区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例案などを提出しております。提出議案につきましては、いずれも後ほど上程いただいた際、順次ご説明を申し上げますので、よろしくご審議、ご決定を賜りますようお願い申し上げ、招集の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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