区の環境の現状と課題
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更新日:2025年12月16日
大田区の目指すもの
区は持続可能な環境先進都市おおたの実現を目指しています。
そのために、「第2次大田区環境基本計画」のもと、「脱炭素社会への移行(カーボンニュートラル)」「自然再興の取組(ネイチャーポジティブ)」「循環経済への移行(サーキュラーエコノミー)」の3つの目標達成に向け、取組を推進していきます。
3つの目標
「脱炭素社会への移行(カーボンニュートラル)」とは?
地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガス(注釈)を、私たちの生活や社会から減らしていくことです。
区では、地球環境を守るために、2050年度までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを表明しました。
それに向けて、まずは2030年度までに2013年度と比べて、温室効果ガス排出量を半分に減らすことを目標としています。
現在の区の温室効果ガス排出量は徐々に減ってきてはいますが、2030年度の目標には更なる取組が必要です。
(注釈)温室効果ガスとは、地球を暖かくする効果をもつ特別なガスのことです。昔と比べ、増えすぎてしまったことで、熱が逃げにくくなり、地球が暑くなってしまう「地球温暖化」が起きています。

「脱炭素社会への移行(カーボンニュートラル)」に向けた区の取組を紹介!
大田区役所の温暖化対策
大田区役所は、再生可能エネルギーの活用や、建物や機器の省エネルギー化を進めることで、温室効果ガスの排出を減らしています。
<取組の例>
庁有車の電動化
区役所で使用する車について、電気を動力源とする車へと切り替えることで、走行中に排出する温室効果ガスを減らしています。
再生可能エネルギーを使った電気の導入
区の施設で使用する電力について、二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー100%の電力へ切り替える取り組みを推進しています。
また、大田区の区立小・中学校では、清掃工場でごみを燃やすときに発生する熱で作られた「環境にやさしい電気」を使っています。分かりやすく解説した動画もあります。
動画はコチラ→区立小・中学校で使われている電気

環境に優しい機器への補助金
太陽光発電設備や家庭用燃料電池(エネファーム)などの導入の際、大田区や東京都が補助金を出しています。
「自然再興の取組(ネイチャーポジティブ)」とは?
急激な環境の変化により、生物多様性が失われていく現状から、自然を回復させるために状況を良くしていく行動をとることです。
区内には、多摩川、干潟、砂浜などの多様な自然があります。一方で都市部への人口集中により、建物を建てるために樹木などが伐採される、環境の変化が原因で植物が枯れるという現状があり、大田区のみどり率(注釈)が減っています。
気候変動やヒートアイランド現象などに向き合い自然と共生する生物多様性について考える社会を、みんなで目指すことが大切です。

(注釈)緑被率:区全体面積に対する樹木、草地、屋上緑化など緑におおわれた部分の面積の割合。
(注釈)みどり率:緑被率に「水面が占める割合」と「公園内の緑でおおわれていない面積の割合」を加えたもの。

「自然再興の取組(ネイチャーポジティブ)」に向けた区の取組を紹介!
自然環境保護
自然観察や自然観察路にいる生きもの調査をして、環境について考えるきっかけをつくっています。
外来生物等の対策
海外からやってきた外来生物の対策をすることで、昔から日本にいる生きものを守る活動をしています。
「循環経済への移行(サーキュラーエコノミー)」とは?
物をたくさん作って使って捨てる生活から、資源を大切に繰り返し使う生活へ変えて、地球にやさしい本当の豊かさを目指していくことです。
区民1人1日当たりのごみの量は減ってきています。更に減らすために、資源循環のほか、プラスチックごみの削減や食品ロスの削減を中心とした取組を進めていく必要があります。
区では区民1人1日当たりのごみ量と資源の総量は現在(2023年度実績)は585gになり、これを2030年度には542gに減らすよう目指しています。

「循環経済への移行(サーキュラーエコノミー)」に向けた区の取組を紹介!
古着回収
区内の会場で月に一度、再利用できる古着を回収しています。
回収した古着は、アジア・アフリカ諸国に輸出され、衣類としてリユースされます。
SAF
SAF(サフ)とは、廃食用油などのバイオマス原料を使って作られる「持続可能な航空燃料」のことです。化石燃料由来の航空燃料に比べCO2排出量を減らすことができるといわれています。
航空会社やスーパーなどと協力して、SAFへとリサイクルをしています。
プラスチック分別回収
令和7年4月からプラスチック分別回収が区内全域で始まりました。
これまで可燃ごみの日や資源の日に回収していたプラスチック類(ペットボトルを除く)は、新たに設定した「プラスチックの日」に回収しています。
プラスチックを再資源化することで、環境にやさしい生活を目指します。
食品ロス
まだ食べられるのに捨てられている食べ物を「食品ロス」と言います。区ではフードドライブや大田区食べきり応援団などの事業で食品ロス削減を目指しています。
食品ロスを減らすことは「もったいない」をなくし、ごみを減らすことにつながります。
目標達成に向けてどうしたらいいでしょうか
持続可能な環境の実現のためにはみなさん一人ひとりの行動がとても大切になります。
大田区では区民一人ひとりが地球温暖化対策を実践して、取組みを周りの皆さんに共有してことで、環境問題に取り組むことを目的とした「区民運動おおたクールアクション」を推進しています。
地球温暖化対策を推進するためには、一人ひとりが地球温暖化対策を自分事として考え、実践することが必要です。

そのためには?
まずは「知ろう!」
・環境問題について学んでみよう
環境問題とは?(解決するにはどうしたらいいだろう?)
・区が発信しているリーフレットや動画を見てみよう
環境学習お役立ちツールその1(冊子、リーフレット)
環境学習お役立ちツールその2(動画、リンク集)
そして「行動しよう!」
・家の中でできる省エネ行動をしてみよう
家庭でできる省エネ
・ちゃんと「分別」しよう
令和7年4月から始まったプラスチック分別回収にご協力ください!
その他参考
お問い合わせ
電話:03-5744-1362
FAX :03-5744-1532
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